幽霊の見える小学生になった件

Prolog ページ1

「やぁ。Aちゃん。」

わからないおじいちゃんが話し掛けてくる。

『おじいちゃんだーれ？』

「君を両親に会わせてあげようと思ってね。」

優しく微笑むおじいちゃん。

『"天国"に連れてってくれるの！？』

やっと、やっとお母さんとお父さんにあえるんだね！

「そうだよ。その代わりその体貸してくれないかな？」

からだをかす？

『どういうこと？』

「君の魂…君の中身は両親のところへ逝くけどね、体はひとりぼっちさんなんだ。」

かわいそう、

「ひとりぼっちにならないようにわしらに貸してはくれないかな？」

『いーよ！あげる！』

「えぇ？くれるのかい？」

大袈裟に驚くおじいちゃん。

『でもね、変なものが見えるよ？』

誰にも見えない人がみえるんだよ！

「いいんだよ。その体と"友達"になる人にはきっと必要になるから。」

『そうなの？』

すると目を細め、おじいちゃんは私を撫でる。

心地がいい。

「それじゃあ逝こうか。」

『うん！』
おじいちゃんに連れられ、小さな少女は両親の待つ光輝く場所へいった。

この力が"友達"の役に立つことを願って。

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