妖怪アパートの幽雅な日常〜新たなる力の使い手〜二

第64怪 ページ15

夕士side

Aとわかれて部屋に戻った

あのブレスレットはなんだんだ…

布団に入る。突然夜中に声が聞こえた

？)「こんばんは」

夕)「ん？え？」

寝ていたはずなのになぜだか布団の上に座っていた

？)「こんばんは、ご主人様

私めフールと申します。以後お見知りおきを」

夕)「はぁ…」

フ)「このたび長い長い旅路の果てに、ようやく主と巡り会えて我ら一同心よりよろこんでおります。どうか今後とも…

ああっ、寝ないで！ご主人様！」

夕)「うるせーなー

俺は眠ィんだよ。明日早いんだからよ〜」

フ)「ひどい！私めの呼びかけに応えて下すってるのはあなた様でしょうに！」

夕)「おまえ、どーせアパートのお仲間かんかだろ〜？他の奴らんとこ行けよ」

フ)「やっとあなた様のチャンネルが開いたのがこの時間なんです！どうかお話を！ご主人様！」

夕)「………ご主人様って…誰が？」

フ)「あなたでさ夕士様！」

(何言ってるんだ…？

あ！そうか。こりゃ『夢』だ！

ふーん…夢ならまぁいっかぁ…)

夕)「よしいいぜ話とやらを聞こうじゃねぇの」

フ)「ありがとうございます！」

夕)「で、なんで俺がご主人様なんだ？」

フ)「これをご覧あれ！」

そういってフールが出してきたのは、昼間みた古本屋のほんの一冊、秋音ちゃんが預かったあの本だった

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