猫は丸くなる - ｲﾅｲﾚ - (ページ5)

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🐾勉強ページ5

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円堂や木野が助けてくれて、何とか学校生活を送っている。

「柚原さん頭いいのね」
「……」

中間テストの結果が、学年で4位だった私へ木野が嬉しそうにこえをかけてくれた。
今度一緒に勉強会しよう、何て笑いかけてくれて。

「なぁぁあ！頼むよ豪炎寺！！」
「頼むと言われてもな…」

豪炎寺くん。あの人は転校生でなんだか凄いエースストライカーらしく。
円堂の強いプッシュもありサッカー部に入ってくれた人。

何週間か前に、帝国学園という中学から練習試合を申し込まれてからなんだかサッカー部は忙しそうで。

元々が悪い円堂はテストの結果が良くなったらしく。

学年2位だったらしい豪炎寺くんに教えてくれと泣きついている様子。

「それなら柚原さんも一緒に勉強会しましょうよ」
「流石秋！名案！！」

え。

私の拒否権もなく、あっという間に勉強会を開くことになった。
円堂の家に引っ張られてしまい、ろくに話したこともない豪炎寺くんと共に。

「……柚原、お前いつもこんな風に引っ張られているのか？」

怪訝そうな顔。
こんな風、というのがダメなのだろうか。だとしても、これが14年間生きてきた中で、円堂が編み出した私の強制連行方法。

鞄を掴まれた時には鞄を置いて闘争を測ったが故に、
しっかりと手首を掴まれている。

もう慣れた、私のそんな表情を汲み取ってくれたのか豪炎寺くんは小さく笑って円堂の隣に並んでいく。

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「だぁぁぁ！！わっっっかんねぇ〜〜！！」

テーブルを囲んで勉強をして早数時間。
円堂にしては集中力も持った方なのだけれど、どすん！と大の字になった円堂に、木野がくすくすと笑って。

足がぶつかった豪炎寺くんは少し迷惑そうに。

「それにしても、柚原さん。本当に勉強出来るのね」

これくらいしかすることが無い、とは言葉にしないので。
小さく頷けば木野さんがふわりと笑ってくれた。

「そういえば円堂くんと柚原さんは幼馴染なんだっけ？」
「だから柚原の扱いが慣れているんだな」

妙に納得した豪炎寺くんに、円堂は少しだけいじけたような顔で起き上がってはテーブルへと顎を乗せた。

「幼馴染っていうか、小学校から一緒なんだけど。俺一度もゆずの声聞いた事ねぇんだよなぁ」
「え！円堂くんもないの？」

驚いた木野と豪炎寺くんがこちらを凝視。

そういう話になるなら帰りたいんだけど、露骨に嫌そうな顔をしてしまえば円堂から溜息が。

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