Welcome To This World (ページ18)

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実彩子「どんなに小さなことでも誰かに見られているって忘れちゃいけないからね。

私たちだって昔も今も、思い通りにいかないこととかはある。

けどそれは自分の中に隠しておかなきゃ。」

私は芸能人。もう一般人じゃない。

今日、記者会見をしたことで世間に私の名前が広がった。

そんな甘い気持ちじゃダメなんだ。

実彩子「なにかあったら私に言って？

Aちゃんは私の妹みたいな子なんだから。」

宇野さんの言葉は心強かった。

こんなこと親友の紅亜にも言おうと思えなかったから。

同じ世界で働く人だからか、宇野さんたちになら相談できそうだとおもった。

それに宇野さんが私を妹みたいと言ったように、

私も宇野さんをお姉ちゃんみたいだと思っていた。

気づいたら伊藤さんが後ろに立って話を聞いていた。

千晃「言うね～、宇野ちゃん。

…Aちゃん、私にも相談してね。

私も最初の頃、みんなに遅れていたときあったからわからないことも多かったの。

だから、Aちゃんの気持ちもわかるんだ。」

そう笑って言った伊藤さんもまたお姉ちゃんみたいだった。

私には姉妹はいないけど二人の雰囲気はなんだか温かいなと思った。

私はまだまだ。だからわからないことだってたくさんある。

そんなときは頼っていいんだ。

少し心に余裕ができた日だった。