ep15.By my side《リク》 ページ7
まえがき⇩
今回は全て当時の横山くん目線で、進めていきます。
かなり、重い内容になるかもしれません。
それと、あんまり出てはきませんが、まだ嵐さんも関西弁で、二宮くんだけ標準語。
そして、まだ、五十嵐の名前も無いです。
━━━━━━━━━━━━
相変わらずちっこい俺のツレは、黒いランドセルに背負われてるみたい。
3年生になってもコイツはそんな感じ。
一緒に帰って、ただいまの後のうがい手洗い。
俺の前ではよく喋るすばるが、それ以降もずっと黙っているのにはわけがある。
「……大丈夫やって。すぐ戻ってくるやろ〜」
ハルが入院した。
昨日、夜中俺らが寝ている間に発作を起こしたらしく、今回は長引きそうなんやて。
不機嫌なすばるを慰めながら、俺は彼の皿に乗ったしいたけを自分の皿に移した。
「もう、お前そんなんで大丈夫か？俺、明日からはオカンとこ帰るねんけど」
「…別にっ…お前がおらんくたって死にゃせんわい」
そんなことを言うすばる。ふーん、と、俺は答えた。
翌日、数カ月ぶりに電車に乗った。
泣けなしの金で実家に帰る。
「ひとりで乗ってえらいなぁ」
なんて、知らん掃除のおばちゃんにええへっと笑って改札を出た。
「オカーン！きたでー！」
「侯隆、おかえり」
絶対、オカンはおかえりと言う。
でも俺は、ここの表札が口にも出したくないおっちゃんの苗字だから、ただいまなんて言いたない。
「オカン、痩せたんちゃうか?」
「…ほんま？スリムになった？ふふ」
俺は心配してるんに、また誤魔化して。
ギュッと抱きしめられた手を振り払ってしまう。
年に1回逢えればいい方。
そのうち、弟たちはめっちゃ大きくなっていっていて、ホンマに俺の居場所ないんやなって。
こういう学校の3連休のときに、オカンと弟たちに逢いに行く。
クソみたいなおっちゃんは、その間どうしとるかなんてよぉ知らんけど、オカンの連れ子の俺は、数年前に警察に保護されて、そっからこの家に帰ることはなくなった。
別に、あのクソ野郎にされたことなんてどうとも思ってへん。
けど、唯一、悲しいんは、オカンは、1年前、警察から出てきたあの男と一緒におることや。まだ、俺には、理解できひん。
さっさと逃げてまえばええのに。
「そんでな〜すばるがな？━━━━━」
オカンはいっつも俺の話を嬉しそうに聞いてくれる。せやから、次、逢うときに話すことをいっぱい書いた日記を俺はいつも持ち歩いている。
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light(プロフ) - 青磁さん» ありがとうございます(*^^*)了解しました！気長にお待ち頂ければと思います！ (2017年11月8日 16時) (
レス) id: d372c14226 (このIDを非表示/違反報告)
青磁(プロフ) - はじめまして。以前から、章大くんが初めて肺水腫を発症したときのお話が読んでみたいなあと思っていたので、リクエストしてもよろしいでしょうか。もし記憶違いで既に書かれていたらすみません。 (2017年11月7日 23時) (レス) id: 42ee9097d5 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - リクエスト完結！ありがとうございます！！ (2017年10月9日 16時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - みかんさん» 完結いたしました〜！ご希望に添えれていれば良いですが^^;また遊びに来てください! (2017年10月4日 22時) (レス) id: 803a88353c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - リクに応えていただき、ありがとうございます！！ドキドキしながら、切なくなりながら読んでおります。 (2017年10月2日 22時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：light | 作成日時：2017年9月22日 12時
