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早朝、三馬鹿で頭を下げる。
暫くまた入院と言われた手前、まだ学校に行かせてやれないのに、葬式にも出られないのは、彼らにとっては、自分たちの無力でしかなかった。
｢…ま。せめて黒いパジャマに着替えさせようか｣
｢……ﾊｧ、ったく、ちゃんと連れてけよ〜？｣
潤は智に不機嫌そうに言いつつ、車椅子と酸素ゴンベを用意してやった。
結局、章大はまだご飯を口にすることも出来ないまま、智に着替えさせられ、車椅子に乗るのも、息を切らして。
それでも、鼻にチューブを付けてでも、最後まで、きちんと見送った。
葬式に賛同した彼女のお友達は、殆どが章大の友達でもあった。
高校には通えるような状態でも無かったし、中学時代の同級生は参列していないようだった。
｢……アヤちゃん ｣
ボソッと、遺影を見ながら話す章大。
アヤのご両親が、近付いてきた。
｢智先生っ！章大くんも……本当に、わざわざ、ありがとうございます｣
お父さんは涙ながらに何度も何度も二人にペコペコペコペコお礼を言った。
｢章大くん、ごめんね。ビックリしたやろ…
体は大丈夫なん？……早く病院に帰った方がえぇよ。すばるさん、心配するで？｣
お母さんは章大に視線を合わせるようにしゃがみそう尋ねる。
｢………章大くん、大きくなったんやね……｣
答えない彼にお母さんは涙を流しながら。
｢昔はコレの方が大きかったんにね〜(笑)
……アナタは生きるんやで、しっかりと｣
｢……っ、ごめ……なさい……僕だけ、ｱｶﾝｯ……｣
章大は声を上げて泣いていた。
｢そんなこと、無いっ！
……お願い、もう、許して……章大くん……
アヤはもう楽になったの……
大嫌いな注射も、体が痛いのも、！
辛い治療も、全部……全部もう無くなったんよ｣
お母さんが、章大の膝に手を置いて、叫んでいた。
｢あんなカラダにしてしまった私が悪いんだから｣
涙でグチョグチョな顔のお母さんを、お父さんが抱えて立たせた。
｢……もう、行こう……
智先生も章大くんもありがとうございました。
……でも、本当にアヤは……
アヤは、短い人生でも、素敵な“お友達”と出逢ったんや。
それだけで、充分幸せだったはずやから｣
ハルさんは、すばるくんと出逢って幸せやったかな…？
置いていかれる辛さは、こんなにも…？
ボクはいつか、皆をおいていかなｱｶﾝねんね。
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light(プロフ) - 青磁さん» ありがとうございます(*^^*)了解しました！気長にお待ち頂ければと思います！ (2017年11月8日 16時) (
レス) id: d372c14226 (このIDを非表示/違反報告)
青磁(プロフ) - はじめまして。以前から、章大くんが初めて肺水腫を発症したときのお話が読んでみたいなあと思っていたので、リクエストしてもよろしいでしょうか。もし記憶違いで既に書かれていたらすみません。 (2017年11月7日 23時) (レス) id: 42ee9097d5 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - リクエスト完結！ありがとうございます！！ (2017年10月9日 16時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - みかんさん» 完結いたしました〜！ご希望に添えれていれば良いですが^^;また遊びに来てください! (2017年10月4日 22時) (レス) id: 803a88353c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - リクに応えていただき、ありがとうございます！！ドキドキしながら、切なくなりながら読んでおります。 (2017年10月2日 22時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：light | 作成日時：2017年9月22日 12時
