《4》 ページ40
｢お家帰りたい……｣
｢……もう少し元気になったらな。｣
｢ボク、元気になる？死んじゃう？｣
目を閉じたのを再び開いてもギューッとすばるの胸に顔を擦り付ける章大の表情は分からないけれど。
｢……人間 はいつか死ぬ。
だから俺は生きている間はお前と亮と、皆とずっと一緒がええ。
それだけじゃ、アカンのか？｣
右手で自分の頭を支えるもの辛くなるぐらい。いつでも寝れるほど疲労困憊だけれど、章大を寝かしつけたら、今度は亮を寝かしつけに家に帰らなくては。
｢…みんな、章大おらんで…寂しいか？｣
信五が和室にやってきた。
裕も続いて中に入ってきて、信五と3人の前に正座をした。
｢……少し、お話をしよう。｣
3人ともシュンと正座。
｢3人とも何で章大が入院してるか知ってる？｣
｢章ちゃんのしんぞーがドキドキしてるから！｣
信五はそうやなぁと忠義を見つめた。
｢じゃあ、どうして、皆と食べられるもんがちゃうんか分かるな？｣
｢ドキドキが忙しくなって疲れたよーって、なるんよな！たぁ君しってる！｣
｢……じゃあ、疲れたらどうしてアカンの？
たぁ君はいっぱい遊んで、疲れたよーってなっても、お休みしたら治るもんね？｣
自信ありげに手を挙げ続けていた忠義は、笑顔を無くして手を降ろした。
｢なんでぇ？｣
亮は泣き始めてしまった。
｢泣かんでえぇよ、亮ちゃん。
それはな。皆と一緒に居られへんくなるから。
今みたいにずっと病院におらなアカンやろ？｣
おいで、と信五は胡座をかいて、亮と忠義を両膝に乗せた。
｢お前も来るか？笑｣
ちょっと迷って、隆平はこくんと頷いて裕の両膝を独り占め。
｢章大がホンマはお薬嫌いなん知ってるな。
でも頑張って飲めるようになったやろ。
そうやって少しずつでええから、皆で大きくなっていって欲しいな｣
裕が隆平をお腹に乗せて布団に寝転んで、
｢うぉっ！忠義お前っ！大きなりすぎや！笑笑｣
亮が続いた時は何も反応しなかったのに、忠義がドンッと脚の上に乗っかるとそんなことを言う。
｢あっ！亮はこっちおいで！笑
隆平と忠義に潰されるぞっ｣
ギュウギュウの亮を抱き上げ笑う信五も裕の隣に寝転んだ。
｢ふふふ、信ちゃんもそんなに抱き締められたら、りょお、苦しいよぉ｣
大きくなったら。それを考えるのは大間違い。
今、この瞬間、共に成長していけること自体がキセキであって、意味のあること。
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light(プロフ) - 青磁さん» ありがとうございます(*^^*)了解しました！気長にお待ち頂ければと思います！ (2017年11月8日 16時) (
レス) id: d372c14226 (このIDを非表示/違反報告)
青磁(プロフ) - はじめまして。以前から、章大くんが初めて肺水腫を発症したときのお話が読んでみたいなあと思っていたので、リクエストしてもよろしいでしょうか。もし記憶違いで既に書かれていたらすみません。 (2017年11月7日 23時) (レス) id: 42ee9097d5 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - リクエスト完結！ありがとうございます！！ (2017年10月9日 16時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - みかんさん» 完結いたしました〜！ご希望に添えれていれば良いですが^^;また遊びに来てください! (2017年10月4日 22時) (レス) id: 803a88353c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - リクに応えていただき、ありがとうございます！！ドキドキしながら、切なくなりながら読んでおります。 (2017年10月2日 22時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：light | 作成日時：2017年9月22日 12時
