《2》 ページ26
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『ﾝﾝｯ……しばらくぶりやな。
忙しゅうて、これ回す余裕なんてあらへんくて
はい……今日は〜8月20日ですね。
章大が入院して3日が経ちました。
あんまりにもしんどくて、俺が耐えられへんから、カメラを回すことにします。
決して、章大のことを信じてへんわけちゃう。ただ、もし、も……もし、があった時。
俺は多分後悔するからコレを残します。』
少し鼻声のすばるの言葉だけが、真っ暗な画面で、響いている。
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｢だぁっ、ちょっ、コレはギリ駄目なやつや｣
すばるはガバッと起き上がってテープを止めようとする。
｢…………見たい！俺、自分が意識ない時、みんながどうしてたんか、知りたい！｣
亮とすばるのリモコンの取り合いを止めたのは、章大だった。
隆平も黙ってゴクンッと唾を飲み込む。
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『章大〜？分かるか？朝やで』
画面に映るのは、酸素マスク姿の章大と声をかけている裕。
『……んっ……ゴホッゴホッ……ケホｯ……』
咳き込んで裕に手を伸ばす章大。
『水飲み？』
声は今より少し高いすばるのもので、カメラがガタゴト音を立てて、テーブルの上に置かれ、手の甲の隠れた手袋が映り込み、酸素マスクを外してやっている。
『……ｯ……ﾊｧﾊｧ……ゴホッゴホッ』
手袋にペットボトルを支えられ、それをストローで飲んでは咳き込んで、飲んでは咳き込んでの繰り返し。
裕に全体重を預けている章大の顔色は段々と悪くなり、唇が色を失って行く。
『……ま、すく……っ！』
いつもアレだけ邪魔くさそうにする酸素マスクを章大から求めて、冷や汗で青のＴシャツが少し色を変えている。
この頃、章大は6人部屋の最奥の窓際のベッド。
『外、出たい』
青空を見て、そうは言うものの、裕にマスクを付けられると、もう1度目を閉じてしまった。
『お前ら寝てこい』
信五の声でビデオは止まった。
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静まりきってしまった三馬鹿とは裏腹に、忠義なんてポテチをポロポロ落としながら言う。
｢章ちゃん、こんなんなってたん。
ヒューヒュー言うてへん？｣
｢喘鳴って言うてな。
あれ、しんどいねんな｣
喘息で何度も経験済みの裕が答える。
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light(プロフ) - 青磁さん» ありがとうございます(*^^*)了解しました！気長にお待ち頂ければと思います！ (2017年11月8日 16時) (
レス) id: d372c14226 (このIDを非表示/違反報告)
青磁(プロフ) - はじめまして。以前から、章大くんが初めて肺水腫を発症したときのお話が読んでみたいなあと思っていたので、リクエストしてもよろしいでしょうか。もし記憶違いで既に書かれていたらすみません。 (2017年11月7日 23時) (レス) id: 42ee9097d5 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - リクエスト完結！ありがとうございます！！ (2017年10月9日 16時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - みかんさん» 完結いたしました〜！ご希望に添えれていれば良いですが^^;また遊びに来てください! (2017年10月4日 22時) (レス) id: 803a88353c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - リクに応えていただき、ありがとうございます！！ドキドキしながら、切なくなりながら読んでおります。 (2017年10月2日 22時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：light | 作成日時：2017年9月22日 12時
