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「…いよいよ、危ない気がしません？」
「何が？…ていうか、手術して速攻ソレ?お疲れ様ぐらい言ってよ、和ちゃーん」
ゴム手袋やマスクを外しながら、雅紀は不貞腐れた。
「安田さん、いくら何でも、こんな時ぐらい病院来ませんかね?」
章大は風邪を2週間引いていたために、予定より1ヶ月も遅れた2度目の手術。
和也は顎を触りながら問う。
「え、お母さんさっきいたじゃん。俺あったよ?」
「イヤイヤ、旦那さん。術中の危険性も話してるのに」
はい、と和也はコンビニで買ってきたシュークリームを雅紀に渡した。
「…うまそ…あぁ、まぁねぇ。尼にいるって言っても、大阪まで30分の時代だもんね。奥さんも片道1時間ぐらいかけて往復してるんでしょ？」
「最初はそうだったみたいだけど、最近近くに部屋借りるようにしたらしいの。そしたら、もうウチで診てる意味無くない？お金かかってんじゃん」
雅紀は早速口に含みながら、和也の言葉に深く頷いた。
「…まぁ、もう手術終わったし、データ取れたから、転院も考えなくちゃね。あ、そうだ、和は誕生日プレゼント何がいい？」
「現金。」
そんなこんなで、1歳までの予定をしていた五十嵐病院での章大の入院は9ヶ月で終わった。
はずだった。
目まぐるしい毎日の中で、携帯が鳴る。
「吉江さんっ！どうしたんスか？」
『もしもし？！潤？あのね！エイトの前に捨てられてた子がおんねんけど、明らかに呼吸おかしいねん！どないしたらええの？！』
「はっ！？何歳ぐらい?意識有る？！」
『そんなん分からんわ！アンタの発作みたいな感じや！よぉ見たら胸に手術跡あるわ！とにかく今から連れてくで！』
潤は走ってゼェゼェ言いながら翔に報告した。
「えっ。お前、俺のケーキ、グッチャグチャじゃねぇかよ」
翔は潤の背中を擦りながら笑った。
「もう大丈夫。さすがだね。吉江さんの救急処置で助かったよ。…あのさ、この子…」
「…コレ、一緒に置いてあった。読んで」
潤の笑顔が消えた。
吉江から受け取った手紙に目を通す。
「やっぱり、章大くんだったか…暫く預かってください、ね…」
安田久美子。と書いていた。
どうせなら、うちの病院に来て欲しかった。と潤は泣きそうになる。
「入院させてやってくれへん？今、ウチ、手一杯やから」
治療費や生活費やらは、どうせ出どころが同じだから、エイトにいようが、五十嵐病院にいようが変わらない。
翔の様子を伺うと怒ってはいないので、潤は快く承諾した。
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light(プロフ) - 青磁さん» ありがとうございます(*^^*)了解しました！気長にお待ち頂ければと思います！ (2017年11月8日 16時) (
レス) id: d372c14226 (このIDを非表示/違反報告)
青磁(プロフ) - はじめまして。以前から、章大くんが初めて肺水腫を発症したときのお話が読んでみたいなあと思っていたので、リクエストしてもよろしいでしょうか。もし記憶違いで既に書かれていたらすみません。 (2017年11月7日 23時) (レス) id: 42ee9097d5 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - リクエスト完結！ありがとうございます！！ (2017年10月9日 16時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - みかんさん» 完結いたしました〜！ご希望に添えれていれば良いですが^^;また遊びに来てください! (2017年10月4日 22時) (レス) id: 803a88353c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - リクに応えていただき、ありがとうございます！！ドキドキしながら、切なくなりながら読んでおります。 (2017年10月2日 22時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：light | 作成日時：2017年9月22日 12時
