《2》 ページ17
「ええと、お時間ごめんなさい。なんとなく知っとる人おるかもしれへんねやけど、俺、心臓に病気が有ります」
何を言い出すかとザワザワが止まらない。
「せやから、ラジオ体操だけ参加します！ほんまは元気いっぱいやねんで。体も動かしたいんやけど、走ったりするのはお医者さんから止められているので、皆のことジッと見てますけど、よろしくお願いしますね」
深々と礼をする章大に、今度はシーンとした空気がやってきた。
「…あぁ、まぁ、そういうことだから。うん、皆よろしくな。ええと、ほんなら、背の順並ぼか？」
先生のフォローにまたザワザワがやってきて、皆ゆっくり動き出した。
「せんせぇ、コレは僕も入ったほうがええのん？まぁ俺、1番前か 笑」
「あ、うん、じゃあ入っといて？」
章大にタジタジの先生に亮は思わず笑った。
長かった体育が終了し、また長い階段。
2人が、ゆっくりと上がっていくと、もう制服に着替えているクラスメイト3人が上がりきったところに突っ立っていた。
「なぁ、お前さ。心臓だけじゃなくて、頭もおかしいん？笑」
「ほんま何あれ、きっしょ 笑」
「見学席どこですかぁーやて、何言うてるん？笑」
章大は息を整える暇なく、ゲラゲラ笑うその間をすり抜けようと、亮腕を引っ張る。
「…いや、ホンマになに？2人で仲良しこよしして、暑苦しいねんけど」
後ろから聞こえた声で、章大の腕は振り払われた。
「うるせぇ！お前ら黙れ！！なんだよ、一緒にいちゃ悪いのかよ！？」
罵声にビクつきつつも、章大は振り返る。
「ちょ、宗佑っ…」
思わずその名前を呼んで、章大はハッとした。
「な、なんやねん…あれ、コイツ、亮じゃなかったけ？ 笑」
言われた方の男子はクスクス笑いながら言う。
まぁ廊下でこんなことやっていたら、人が集まってくるわけで。
「俺が誰であろうがどうでも良いわ。章大に近づくな。俺、何するかわからないよ？」
「…やべぇ、おもしれぇ 笑」
そりゃ、相手からしたら、面白いだろう。
口調だけは一丁前なのに、亮の手は震えてるからだ。
「え、何。お前もびょーき？笑」
周囲では、ザワザワが止まらない。
「お前、中学一緒だろ。なんか知ってんへんの？」
「章大は、結構ヤバめの心臓病らしいで。亮は小さいとき虐待されてたって噂」
「マジで！？すげぇ。そんなドラマみたいなことあんのん？」
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light(プロフ) - 青磁さん» ありがとうございます(*^^*)了解しました！気長にお待ち頂ければと思います！ (2017年11月8日 16時) (
レス) id: d372c14226 (このIDを非表示/違反報告)
青磁(プロフ) - はじめまして。以前から、章大くんが初めて肺水腫を発症したときのお話が読んでみたいなあと思っていたので、リクエストしてもよろしいでしょうか。もし記憶違いで既に書かれていたらすみません。 (2017年11月7日 23時) (レス) id: 42ee9097d5 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - リクエスト完結！ありがとうございます！！ (2017年10月9日 16時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - みかんさん» 完結いたしました〜！ご希望に添えれていれば良いですが^^;また遊びに来てください! (2017年10月4日 22時) (レス) id: 803a88353c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - リクに応えていただき、ありがとうございます！！ドキドキしながら、切なくなりながら読んでおります。 (2017年10月2日 22時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：light | 作成日時：2017年9月22日 12時
