《4》 ページ47
「アホか！お前ら、ちったぁ考えろ。自分らの生活で手一杯やねんぞ！」
信五は2人を怒鳴りつける。
「すぐやなくてもええよ、準備できてからで」
なんの悪気もなさそうな裕。
「そういう問題ちゃうねん！せめて、あの子だけにしようや。あのぉ、まるちゃん？なぁ、そうしよう。それなら、吉江さんたちにとっても悪くない話や」
「せやけど、俺もう2人に言うてもうたし」
すばるもキョトン顔で信五を見つめる。
「…お前なぁ…また苦しむんがすばるやから言うてんねん！こんなん言うたら、不謹慎かも知らんけど、同じ思い、またするつもりか？」
「どういう意味やねん！章大やって、まだ治るかもしらんやんか！」
吠えたすばるは立ち上がった。
息を深く吐いた信五は口を開く。
「あんなぁ。俺らは“かも”に、どれっだけ、騙されてきた思う？」
「そやったら寧ろ、今、“やっぱり亮も章大も連れて帰れません”って言うほうが、2人にとって酷やないかい！」
「うるさい！子どもたちに聞こえるやろ」
すばるの興奮を抑えようと、裕が間に入る。
「…すばる。アンタのそういうとこは、ホンマにええとこやと思うけど、もうアンタは自分のために生きてええんよ」
吉江の言葉に、すばるは落胆した。
3人が引取ってくれることを、吉江から隆平に話した。
「りゅー、みんなといっしょがええなぁ。バラバラになってまうの？」
物わかりの良い子だ。IQなんぼやって言うてたっけ？と裕はぼんやり考えていた。
「ぜったい、いやや！たちゅとりょーとしょーちゃといっしょがええもん！」
おっとぉ？いや、コレは、物わかりは良くないぞ？
裕は困り顔で説得を試みるも、断固拒否。
「俺ん家に来るのも多分、春になると思うし、それまでは一緒におれるで？それに、近くに家も探すし、また会いに来たらええやん」
「…またね!!っていっても、それからずっとあえてないおともだちがおんねん！もう、たいせつなおともだち、なくしたないねん！」
隆平にとって、初めてのワガママだった。
後に考えてみても、彼のワガママは医学部進学の時とこの1回限りの物わかりの良い子だ。
「…お前も、無理せんでええねんで。昨日は酔うて、あんなこと言うたけど、ここで、2人に協力する必要はもう無い。3人ずっと一緒に育ってきたかも知らんけど、お前も自立して1人で生きていってもええんよ」
信五が1人、悩んでいるのをお見通しで、浩晃は告げた。
「酷いこと言うけど、お前らは他人なんやで」
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light(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます!少し長くなってしまいましたが、そう言ってもらって嬉しいです！2章もよろしくお願いします(*^^*) (2017年9月23日 11時) (
レス) id: 803a88353c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 「あ」何度も何度も読み返しています。何度も読んでもよいです！ (2017年9月22日 20時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - みかんさん» お気遣いありがとうございます!まずは今のお話を完結させますので、お楽しみにしていてくださいね! (2017年9月15日 23時) (レス) id: 3b3f1b5c96 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - 奏空さん» お久しぶりです(｡>艸<)ありがとうございます！了解しました〜知識が無いので難しいですが、頑張ります。お待ちくださいね (2017年9月15日 23時) (レス) id: 3b3f1b5c96 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 早速ありがとうございます。続きを楽しみに待ちます！そして、今回のお話が終わったら他の方のリスエストへ移っても大丈夫なのです！どのお話も楽しみにしています！ (2017年9月15日 1時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：light | 作成日時：2017年7月9日 17時
