《5》 ページ22
プレミアムフライデーで賑わう居酒屋で、そろそろ帰るかと、すばると信五はアイコンタクトをとった矢先。
「せんぱーい！もうおれぇーのめましぇーん」
良亮が、ベロンベロンに酔っている。
「飲みすぎや。加減しろ。先輩方もすんません、お先失礼します」
「すばるぅ…最近、全然遊んでくれないから寂しい…」
「わかったわかった」
良亮を置いて行こうと思ったのに、こりゃダメだ。すばるは自分のカバンと良亮のカバンを信五に持たせて、良亮を立ち上がらせた。
「…結婚したり。子供いたらこんなふうに遊んだりできひんもんなぁ。俺一生独身でええわぁ」
「でも、あの人ら、親の介護とかないやないですか。俺、嫁さんがお袋の面倒みぃひんからなってうるさいんねん、最近〜」
まだ俺ら靴履いてる段階やけど、聞こえてるけど。陽気なおっさんらの世間話を聞きながら、店の人にタクシーを呼んでもらう。
「俺、イイっすよ。地下鉄で帰るんで」
デロンデロンだった良亮が外に出た瞬間、一人でに立ってそう言う。
「めっちゃ驚いてる笑 貸し1だからね。今度遊んでよ〜？」
良亮は一切フラフラしてなくて、思わず2人は笑った。
「ほんなら、今日は交通費もろうて。ありがとうな、ホンマに」
信五は1000円取り出した。
2人が席を立ちやすいようにしてくれたとは気の利く後輩だ。
「いらないしっ。てかさ。いつからそんな感じになっちゃったの？」
「おまっ、東京弁、きっしょ」
良亮は大学で完全に東京に染まっていて、戻ってきてからも慣れないすばるはゾクゾクした。
「なんかさー…お金じゃないでしょ。世間体じゃないでしょ。なんか…俺、すばるのことすきだ好きだけど。好きだけど！何か余裕無いすばるのことは好きじゃないよ」
「…て、俺は？笑」
信五は突っ込んだが、2人の心に良亮の言葉は重くのしかかっていた。
帰り道は歩いて帰ることにした。
誰もいない道のりも、都会の灯りに照らされて少しだけ短く感じる。
2人が玄関の扉を開くと、待ってましたな5人が食卓についていた。そして、忠義は叫んだ。
「信ちゃん！？お水、買うて来てなって昨日言うたやろ！なんで手ぶらやの！」
「あぁ、ごめんごめん！」
「もう！昨日のオバサンの気持ちがよぉ分かった。旦那さんがお遣いできひんとこんな気持ちになるねんなっ」
「何の話やねん！笑 お前は俺の嫁か！？」
2人の会話に大爆笑しながら、それぞれが少しだけ泣きそうになるのを隠していた。
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light(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます!少し長くなってしまいましたが、そう言ってもらって嬉しいです！2章もよろしくお願いします(*^^*) (2017年9月23日 11時) (
レス) id: 803a88353c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 「あ」何度も何度も読み返しています。何度も読んでもよいです！ (2017年9月22日 20時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - みかんさん» お気遣いありがとうございます!まずは今のお話を完結させますので、お楽しみにしていてくださいね! (2017年9月15日 23時) (レス) id: 3b3f1b5c96 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - 奏空さん» お久しぶりです(｡>艸<)ありがとうございます！了解しました〜知識が無いので難しいですが、頑張ります。お待ちくださいね (2017年9月15日 23時) (レス) id: 3b3f1b5c96 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 早速ありがとうございます。続きを楽しみに待ちます！そして、今回のお話が終わったら他の方のリスエストへ移っても大丈夫なのです！どのお話も楽しみにしています！ (2017年9月15日 1時) (レス) id: 7c86a26d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：light | 作成日時：2017年7月9日 17時
