20.【カラダ】 ページ20
裕が帰宅すると、信五が風呂上りの一杯を飲んでいた。
「おかえり。やっと帰ってきたわ〜」
「ただいま。自分やて、今風呂上りやん。しかも酒まで飲みやがって」
信五は上半身裸のまま、首にタオルをかけている。
悔しいことに、大好きなフットサルのために鍛えた信五のカラダはモデル体型だ。
キッチンに向かうと、粕汁に火をかけ、裕の皿にコロッケを乗せ、レンジに入れてやった。
「すばるがもう上がると思うから…とりあえず、飯食え」
「隆平は？」
「部屋で勉強してんで。8時頃バイトから帰ってきたみたいやから」
忠義は、亮は、章大は…とぶつぶつ言う裕に、信五が苦笑いしながら突っ込む。
「もう〜落ち着けて！笑」
「何、どうしたん」
すばるが信五と同じ状態でリビングに入ってきた。ただ違う点が1つ。
「…2人とも落ち着けや。すばる、ズボン前後ろ反対やで」
信五の呆れた苦笑い再び。
「なっ…よ、ヨコは風呂入ってこいっ」
すばるがトイレ！と付け加え、リビングを出て行く。後ろ姿は小柄だが、しっかり鍛えた背筋がソレをみせない。
レンジがチン！と鳴る。
「め、飯食うわ。うん」
裕がそう言ってコロッケを取り出すと、今度は粕汁を盛大にこぼす信五が、ため息をついた。
「あーあー大丈夫か？やけどしてへん？」
爆笑しながらも一緒に床を拭いてやる裕。
「アカンなぁ、俺ら。笑」
「お前にはたつが必要やっちゅうことやな」
お互いの天然ぶりは相変わらず健在で、裕に隆平が必要なことも変わりない。
2人で片付けをしていると、1つの足音が降りてきた。
「おかえりぃ…て何してんねん笑 せっかく作ったんにぃ」
洗濯洗濯〜♪と付け加えて、リビングに一瞬顔を出す隆平に、トイレから出てきたすばるが廊下から呼びかける。
「3人が寝たら…お前の勉強が終わったらでええから…ちょっと話、ええか？」
「…あー、うん。ええよ、大好きなすばるくんの話やったら♡」
笑った隆平はすばるに両手の中から黒のタンクトップを渡し、着るように諭した。
「あ、あぁ、ありがとう」
昔はあんなに小さくて、そんなことを言われても平気だったのに、早々に隆平のカラダは上に伸びていき、すばるへのスキンシップも、今や上から目線で、すばるは少し顔を歪めた。
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light(プロフ) - 奏空さん» 初めまして(^^)本当に少しずつですが、全貌が明らかになってきます！読み返すと繋がっていたりするはずなので、また来てくださいね。ありがとうございます！ (2017年3月20日 8時) (
レス) id: 23f6197312 (このIDを非表示/違反報告)
奏空(プロフ) - 初めまして。話に一気に引き込まれ更新を楽しみに、いつも読ませていただいてます!! 少しずつ登場人物の背景が見え始め、ますます続きが気になってます(＞＜) 大変だとは思いますが、頑張って下さい ！ (2017年3月20日 0時) (レス) id: 90bfce9f42 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - パンジーさん» こんばんは(^^)コメントありがとうございます！引き続き更新頑張ります。応援よろしくお願いします！ (2017年3月19日 23時) (レス) id: 23f6197312 (このIDを非表示/違反報告)
パンジー(プロフ) - とても面白いです。今のままで大丈夫だと思いますよ。 (2017年3月19日 21時) (レス) id: 700a76e6c1 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - 章々さん» こんばんは(*^^*)コメントありがとうございます！嬉しいお言葉！ズルズルとハマっちゃって下さい（笑）頑張ります。 (2017年3月16日 23時) (レス) id: 23f6197312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：light | 作成日時：2017年3月12日 10時
