14.【コーヒー】 ページ14
深夜2時を回る頃、そーっと家に入ると、リビングから光が漏れていた。
「え、章ちゃん！？発作？」
直感的にそう思う。まるで夕方の忠義のように。
夜中に発作を起こして苦しむ章大や、病院に連れて行く父達とを幾度も見てきた。
「…じゃないやん、どうしたーん…もう、俺の心臓が危ないで〜」
パソコンと向きあっているのは信五だった。隆平はそっと左胸に手を当てた。
「おかえり、隆。とりあえず、座って」
キッチンで手を洗い、お茶を入れていると、インスタントコーヒーの袋が3つ。コーヒーなんて飲むのは我が家で信五と裕ぐらいだ。
「…もしかして、裕ちん、何かあったん？」
5月が近付いているため、そろそろかと推測する。３杯も飲むほど自分を待っていたということは、そうなのだと勝手に思った。
「お前、章大のこと何で亮に伝えてないんや、まずはそこからやろ」
的外れのことを言われて今日のことを思い出す。
「…章大のことて…迎え行って、調子は良くはなさそうやったけど…ゆっくり寝とき〜言うたんやけど」
「まぁ、確かに？寝てはおったんやけどな」
パソコンを閉じた信五の気に食わない表情に、隆平は首を傾げた。
「隆、皆のこと全然分かってへんな」
「何がやねんて〜 笑」
「ほら、分かってへんやん」
隆平はまるで信五がおかしいかのように笑って言ったが、以前とした表情にぐびっとお茶を飲み干した。
「とりあえず、今日はもう寝させてぇや…明日、ってか、今日、文化祭やで？」
内心もうそのまま目をつむってしまいそうだが、風呂も入らなければならない。信五がまだ何かを行っていたがリビングを出た。
「おかえり。はよ寝るんやで」
言葉とは裏腹な低い声と鋭い視線の裕が横をすぎる。隆平はしばらく動くことができなかった。
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light(プロフ) - 奏空さん» 初めまして(^^)本当に少しずつですが、全貌が明らかになってきます！読み返すと繋がっていたりするはずなので、また来てくださいね。ありがとうございます！ (2017年3月20日 8時) (
レス) id: 23f6197312 (このIDを非表示/違反報告)
奏空(プロフ) - 初めまして。話に一気に引き込まれ更新を楽しみに、いつも読ませていただいてます!! 少しずつ登場人物の背景が見え始め、ますます続きが気になってます(＞＜) 大変だとは思いますが、頑張って下さい ！ (2017年3月20日 0時) (レス) id: 90bfce9f42 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - パンジーさん» こんばんは(^^)コメントありがとうございます！引き続き更新頑張ります。応援よろしくお願いします！ (2017年3月19日 23時) (レス) id: 23f6197312 (このIDを非表示/違反報告)
パンジー(プロフ) - とても面白いです。今のままで大丈夫だと思いますよ。 (2017年3月19日 21時) (レス) id: 700a76e6c1 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - 章々さん» こんばんは(*^^*)コメントありがとうございます！嬉しいお言葉！ズルズルとハマっちゃって下さい（笑）頑張ります。 (2017年3月16日 23時) (レス) id: 23f6197312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：light | 作成日時：2017年3月12日 10時
