《2》 ページ35
｢おかあさんはー？｣
｢しょうちゃんのオカンはお空の上におんねん。
りょうくんのオカンは遠くにいる｣
ふーんと頷く子供たち。
亮はピクッとなって、そのあとは鉛筆を置いて自分の右手を左手で包み、落ち着かない様子。
｢しょうちゃんとりょうくんは、お友だちなーん？｣
｢んー、お友だちやったけどきょうだいになったねん！｣
章大はなんてことの無いように言う。
｢おたんじょうびがちがうから、へんだよー！
それにオカンは1人ってきまってんねんでー！うそつき！｣
｢嘘やあらへんよ、ホントのことやもん…｣
｢ぜったいうそやー！｣
小学生独特の
｢うそつき！｣
｢うそやあらへん！｣
だなんて口論が始まる。
周りの子達もウソだーだなんて、完全に孤立してしまった二人。
章大もムキになって、引かない。
｢はぁ、っ、はっ、しょうちゃん｣
ハッと章大が気付いた時には亮は苦痛の表情。
｢……りょー！先生のとこいこ！｣
生徒たちはこの言葉の意味をはきちがえて、
｢せんせーにいうなんてズルいで！｣
と、通せんぼ。
｢っ、ええから通して！！！｣
亮の腕を引っ張りながら、その間をかき分けていく章大。
｢ねぇってばっ、通してよ！ はぁっ、はぁ、｣
力ずくで息も絶え絶えにそこを抜けていく。
｢いたいっ！やめてっ｣
亮は章大に引っ張られるが、その腕を払おうとする。
｢亮っ、目をあけてっ！りょー！｣
異常な雰囲気に周りはだんだんと静かになる。
｢いややっ、はなしてやっ｣
章大はなんとか亮のことを抱きしめようとするけれど。力づくで離れようとする亮
｢はっ、んっ、亮ってばっ、｣
大きな声を出して、暴れるのでだんだん章大の方も息が苦しくなってくる。
急に亮の力が抜けたと思ったら、
｢んぁっっっ！｣
ドンッと章大は突き飛ばされてしまった。
_______________ドクンッ
亮は、ハッとして、床に倒れた章大を見下ろした。
｢うっ、ハァ、ハァっーーーっ、ゲホッゲホッ、
はぁっ、んっ、んっ｣
｢章ちゃん！！｣
そう叫びながらやってきたのは、隆平だった。
｢りゅーへっ、たすけてっ｣
いわゆる｢ワンワン泣きわめく｣亮を横目に、隆平は章大の体を起き上がらせて、背中をさする。
｢亮ちゃんっ！
大丈夫だから、先生のこと呼んで来てっ｣
｢う、うんっ｣
｢章ちゃん、聞こえる？章ちゃん！｣
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light(プロフ) - mayufujiyoutomoさん» いつもリクエストありがとうございます！励みになります。次回もまたよろしくお願いします^^ (2019年6月10日 12時) (
レス) id: e738b598a3 (このIDを非表示/違反報告)
mayufujiyoutomo(プロフ) - 今回の更新も期待通りの作品でした。毎回lightさんの更新楽しみです。 (2019年6月10日 11時) (レス) id: e94c7fe551 (このIDを非表示/違反報告)
mayufujiyoutomo(プロフ) - 更新楽しみにしてます。 (2019年3月31日 15時) (レス) id: b681088b76 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - mayufujiyoutomoさん» お返事がハチャメチャ遅くなってすみません(><)コメントありがとうございます！ｺﾄﾞｳﾉｵﾄらしく終われたかなと思います！またの更新お待ちください！ (2019年3月31日 9時) (レス) id: e738b598a3 (このIDを非表示/違反報告)
mayufujiyoutomo(プロフ) - せつないお話しありがとうございました。涙しながらも、最後章ちゃんの手紙の内容を覚えてないというおちにほっこりしました。次回の更新も楽しみにしてます。 (2019年3月20日 0時) (レス) id: e94c7fe551 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：light | 作成日時：2018年5月20日 9時
