ep26.flight《リク》 ページ1
最近はしばらくお互い顔を合わせてなくて、それでも、毎日、LINEでおはようからおやすみまで。
Ryo《出張明日で終わりやろ？関空まで迎えいくから、飛行機に乗る時連絡してな^^*》
でも、そのメッセージに既読は付いていなかった。
こんなこと、海外出張中には滅多に無い。
亮は、メッセージを送って2時間後、寝られずに部屋を飛び出した。
ドタバタと降りる階段の音に隆平も
「亮ちゃん？！」
思わず部屋を飛び出した。
「章ちゃん、返事してけぇへんねん！」
なんやなんやとゲームをしていた皆が振り返る。
「もう寝てもうてるんちゃう？疲れてるやろし」
忠義はソファーに寝っ転がって、欠伸をした。
「それならそれでええけど、薬飲んだ報告も無いねん」
「……マジか。そらアカンな。
時差も考えたら、もうアウトやな…」
亮が半泣きで訴えると、さすがに皆も手を止めた。
隆平は時計を眺めてそう言う。
少しキレ気味のすばるが立ち上がり、電話をかけるが、反応は無かった。
「チッ……何してんねんアイツは」
今までも、何度か海外出張はあったけれど、韓国や中国などのアジア圏で、殆どが時差のない近くの国々。
今回は台湾。所詮は 1時間だ。
けれど、当然、免疫抑制剤を飲んでいる以上は、現地の食べ物や水はもちろん、感染症には気をつけなければならない。
結局、それからも章大からの連絡は無かった。
翌日の飛行機は日本時間で10時発の予定だった。
「あ、きた。すばるくん、電話っ！」
忠義の声で、朝食を食べていたすばるがドタバタと箸を置いた。
自分のスマホを震える手でスライドさせる。
「章大！？大丈夫か！？」
《ぁ……すばるくん？
今日、帰るよ〜今、空港行ってる》
「……はぁ……ったく、連絡途絶えたら心配するやろアホっ！」
《……すーくん、ごめ……バイバイ》
やたら、遠くで聞こえて、すばるは音量をあげるボタンを何度も押したが、
「あ！？おぃ、章大！切りやがった！！」
通話が途切れた音が大きく聞こえただけだった。
「なんて？」
「とりあえず空港には向こうとるらしい」
裕も心配顔で、そうか…と頷いた。
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light(プロフ) - mayufujiyoutomoさん» いつもリクエストありがとうございます！励みになります。次回もまたよろしくお願いします^^ (2019年6月10日 12時) (
レス) id: e738b598a3 (このIDを非表示/違反報告)
mayufujiyoutomo(プロフ) - 今回の更新も期待通りの作品でした。毎回lightさんの更新楽しみです。 (2019年6月10日 11時) (レス) id: e94c7fe551 (このIDを非表示/違反報告)
mayufujiyoutomo(プロフ) - 更新楽しみにしてます。 (2019年3月31日 15時) (レス) id: b681088b76 (このIDを非表示/違反報告)
light(プロフ) - mayufujiyoutomoさん» お返事がハチャメチャ遅くなってすみません(><)コメントありがとうございます！ｺﾄﾞｳﾉｵﾄらしく終われたかなと思います！またの更新お待ちください！ (2019年3月31日 9時) (レス) id: e738b598a3 (このIDを非表示/違反報告)
mayufujiyoutomo(プロフ) - せつないお話しありがとうございました。涙しながらも、最後章ちゃんの手紙の内容を覚えてないというおちにほっこりしました。次回の更新も楽しみにしてます。 (2019年3月20日 0時) (レス) id: e94c7fe551 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：light | 作成日時：2018年5月20日 9時
