【文スト】私のお兄ちゃん《芥川龍之介 》

３１話 ページ37

貴方side

今日泊まる事になって楽しみな私。

直ぐに準備しようと思い乍、家の鍵を開けた。

『ただいま』

居ないことが判っていてもつい云ってしまった。

然し、

「《嗚呼。》」

「《お帰りなさい。》」

空耳かな？今お兄ちゃんとお姉ちゃんの声が聞こえたけど…

そう思い乍歩き出した。

リビングに着くと

今日の晩ご飯を作っているのだろうか台所にお姉ちゃんが居た。

お兄ちゃんは食卓の机で新聞を読んでいる。

『ただいま』

嬉しくてもう一回云ってしまった。

本当、すごく嬉しい。

私はお姉ちゃんの手伝いをしようと思い手を洗いに行った。

お姉ちゃんは「《手伝ってくれるの？ありがとう》」と可愛い声で云い、微笑んだ。

久しぶりだし、この時間を失いたくないから、

遊宇ちゃんに《今日泊まれない。ごめんね…また今度に…》とメールを送った。

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…お分かりいただけただろうか？

芥川と銀のセリフが少し変わっていましたよね？

如何してかと言うとAちゃんが見たのは幻覚なんです。

幻覚なので二人は帰って来てないんです…←説明下手＆ネタバレすみませんっ

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