3、何だっけ？ ページ5
「桜哉の親も俺達と同じで亡くなってたよな…あれ？なぁ、A…」
「桜哉の親ってどうして亡くなったんだっけ…?」
『は？何言ってんの？…ってあれ？どうしてだっけ？』
「お前達の話なんか変だぞ…?」
「…あれ？A…桜哉の家ってどこだっけ？」
『え、真昼何言って…あ、れ？どこだっけ？』
真昼の言葉に一生懸命頭を回転させてるのに、桜哉の親の事も家の事も何１つ…出てこなかった。
「いやいや、何言ってんだ俺達…！何回も行ったことあるのに…昔からさ」
『真昼…いつ、行ったんだっけ？』
何、言ってんだ私。桜哉は幼馴染なのに…いつだって一緒に笑ってたじゃん。
…あれ？本当に、幼馴染で笑ってたっけ？
「っ…なんか、頭…いてぇ」
『わ、私も…っ』
言いようのない激痛が起こる。真昼もなのか、頭を押さえていた。
いや、いつも…一緒に。いつも、私達と。真昼と、笑いあってた…あれ？
『こ、れ…全部本当の事だっけ？』
「A…真昼…?」
可笑しいな…桜哉の事を思い出そうとする度に桜哉がわからなくなる。桜哉という存在が…
「『”桜哉”って…なんだっけ…?』」
「真昼、A」
肩を叩かれた。驚いて振り返れば、
「『桜哉…』」
さっきまで思い出そうとしていた桜哉がいた。桜哉は、何故かいつも通りで…
『な、なんで学校に来なかったのよ⁈』
聞けば、吸血鬼に襲われて怖くて家出れなかったとか…という嘘を聞かされた。
『ねぇ、桜哉…あのさ、「キャァァ‼」
桜哉に聞こうとしたら、遠くから甲高い悲鳴が聞こえた。真昼がそっちに行こうとすると、桜哉は私と真昼の手を掴み走った。
「真昼、A…こっち」
私達の言葉も聞かず走る桜哉に、不安が募る。大丈夫だよね？桜哉だもんね？
「大丈夫だよオレは…お前達の友達だから」
「オレはお前達を裏切らないよ」
連れてこられたのはごみ捨て場の様な少し広い場所。
「サク…ヤ？なんでこんなとこ…?」
「真昼とAはさ、オレを信用してくれる？」
真昼の言葉を待たずに桜哉が喋った。でも、雰囲気が違う…
「信用してくれるなら嘘なんかつかないよな？」
『桜哉っ‼』
桜哉が桜哉じゃなくなりそうで、怖くて桜哉に手を伸ばそうとした…
「さぁ真昼、A」
なのに、私の手は何も掴めなかった。
「オレとお前達の関係はどこまでが”嘘”でしょーか？」
目の前には、体に糸が巻かれている真昼とクロ
『桜哉…?』
あれ、これは誰だっけ？
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夜月詩音(プロフ) - 怖憂歌@堕天使さん» 指摘ありがとうございます！今度、一気に見直して直させていただきます^ ^ (2016年9月29日 18時) (
レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
怖憂歌@堕天使(プロフ) - ところどころサーブァンプになってますよー！！ (2016年9月29日 18時) (レス) id: 0b14825069 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 閻羅さん» 桜哉の話はティシュ無しでは見られませんよね！← (2016年8月28日 22時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
閻羅(プロフ) - 目から止めどなく溢れ出る塩水。・゜゜(ノД`) (2016年8月28日 22時) (レス) id: e75d33a950 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！更新速度は、1日に出来るだけ更新するって感じです^ ^ (2016年8月28日 16時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年8月22日 20時
