28、罰しちゃうよ？ ページ30
「…いい機会だ。オレの武器を披露しようか？」
頭が追いついていない私を他所に、男の人はそんな事を言った。男の人の言葉と共に、追ってきた男の首に紐が現れた。
「奴が今まで犯した罪の分だけ…アベルは”重くなる”」
そう言うと、男の人は手に持っていた人形に紐をつけた。
「さぁアベルご慈悲ある判決を‼」
「お気に召すまま(マイ・フェア・レディ)」
パチンっと指を鳴らしたと思ったら、いきなり男が苦しみだした。もがく男の後ろから、ファミレスで会った嫉妬が現れ血を吸った。
「あれ？初めて見る？」
驚いて固まる私と真昼に男の人は、説明してくれた。下位も失くなる事があるんだ…
「”共食い”みたいで見苦しいね」
「殺すことはなかった…っ」
砂になった吸血鬼を無表情で見て淡々と告げる男の人。真昼は、それに怒った。
「これは戦争だ。敵を”壊して”何が悪い？」
真昼の言葉に男の人の目つきが変わった。壊す、ねぇ…
「君達は椿達の味方なのかな？」
「俺達は…っ」
真昼が何か言う前に真昼の首に巻きつく黒い蛇。ただ、蛇の顔は私に睨んでいた。
「オレに疑われるようなことをすると…」
「罰しちゃうよ？」
「君も、そうなの？」
ニコリと私に笑顔を向けてきた男の人。目、笑ってませんよ？
『私は…殺すことも仕方ないと思いますよ？でも…貴方のやり方は気に食わないですね…』
「へぇ、そう？…じゃあ、罰しちゃおうかな？」
ジリッと私に近づく男の人。少し後ずさったのは仕方ない。
「なんてねっ♡」
さっきの冷たい雰囲気は何処へやら、ヘラリと笑った男の人。聞くと、嫉妬はジェジェという名前で…昼間は蛇らしい。
男の人から色々と聞いた真昼は、土下座をして武器の使い方を教えて欲しいと頼んでいた。
『真昼…その人はやめたほうが…』
「その子の言う通りだよ〜…オレ結構嫌なやつよ⁈」
うん、私もそう思いまーす。それでも、真昼はこの人を信じちゃったみたいで…
『はぁ…それより、貴方の名前は？」
「うん…気になるのも仕方ないよねー名前は意図的に”隠していたから”」
「有栖院御国だ。よろしく♡」
聞いた事のある苗字…もしかして…
「いつも、御園と仲良くしてくれてありがとね？」
「…みッ御園のお兄さん⁈」
『全然っ、似てない…』
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夜月詩音(プロフ) - 怖憂歌@堕天使さん» 指摘ありがとうございます！今度、一気に見直して直させていただきます^ ^ (2016年9月29日 18時) (
レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
怖憂歌@堕天使(プロフ) - ところどころサーブァンプになってますよー！！ (2016年9月29日 18時) (レス) id: 0b14825069 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 閻羅さん» 桜哉の話はティシュ無しでは見られませんよね！← (2016年8月28日 22時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
閻羅(プロフ) - 目から止めどなく溢れ出る塩水。・゜゜(ノД`) (2016年8月28日 22時) (レス) id: e75d33a950 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！更新速度は、1日に出来るだけ更新するって感じです^ ^ (2016年8月28日 16時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年8月22日 20時
