25、未来はきっと、 ページ27
Sakuya,sids
『違ってたって…桜哉は桜哉でしょ‼』
「戻ってこいよ‼」
真昼もAも優しすぎる。
オレは嘘つきの街で生まれた、嘘つきの子供。
1年前、中学校に潜り込んだのはほんの暇つぶしのつもりだった。
「なんで体育サボってんだよ」
『良いなー、私もサボろーっと』
「別に良いだろ…てか、隣座るな」
最初、見た時…変な二人組みだと思った。従兄弟同士で同居してるって聞いてたし…
「去年何年何組だった？同じクラスじゃなかったよな？」
「は…いきなり何？」
本当は、心の奥では何かに期待していたのかもしれない。
『綿貫桜哉くん…でしょ？』
「あ、そうそう！俺達と一緒にやろーぜ」
ただなんてことのない声と手に…
オレとは違う眩しいばかりの笑顔に。
_____…あぁ、オレこいつ達と友達になりたいな
「でも…まさか、その中の一人に惚れるとはなー」
本当、計算外だった。これこそ、何かの冗談かと思ったよ。
会った時は、真昼のオマケとか変な奴だって思ってたし…
「あー…くそっ」
さっき、ネックレスをつけて笑ったAの顔を思い出して思わず顔が熱くなる。
なぁ、A知ってるか？
そのリストバンドは実は、オレの髪と一緒の色なんだ。
ネックレスは、オレの目と色が似てるだろ？
Aがそれをいつもずっとつけてくれてたら、オレは隣にいるみたく思えて…
「忘れないで欲しいんだ…なーんて、あいつがわかるわけないか‼」
他人の悲しみとかには敏感なくせに…自分の事になると鈍感になる。
真昼の怠惰もあいつを気に入ってるぽいし…
「っ…好きだ。A」
あの時、言えたら良かったか？
でも、今は良いよ。そのかわり、次にオレにチャンスがくるのなら…
_____桜哉ー‼行こう！
_____桜哉、遅いぞー
_____真昼、A…わかってるって！
きっと未来は、真昼とAがいてほしい。
ありがとう。A、真昼。
真昼、見つけてくれてありがとう。
A、一人じゃないって笑ってくれてありがとう。
手をのべてくれてありがとう。
青い、青い、空をオレは透明な雫を落としながら仰いだ。
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夜月詩音(プロフ) - 怖憂歌@堕天使さん» 指摘ありがとうございます！今度、一気に見直して直させていただきます^ ^ (2016年9月29日 18時) (
レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
怖憂歌@堕天使(プロフ) - ところどころサーブァンプになってますよー！！ (2016年9月29日 18時) (レス) id: 0b14825069 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 閻羅さん» 桜哉の話はティシュ無しでは見られませんよね！← (2016年8月28日 22時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
閻羅(プロフ) - 目から止めどなく溢れ出る塩水。・゜゜(ノД`) (2016年8月28日 22時) (レス) id: e75d33a950 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！更新速度は、1日に出来るだけ更新するって感じです^ ^ (2016年8月28日 16時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年8月22日 20時
