23、臆病な幼馴染 ページ25
「真昼、A来た！よかったーっ真昼達がいなきゃ明日の文化祭どうしようかと…」
二人で教室に入ると、質問攻めされた。皆の質問には答えず、あいつを探した。
『「桜哉は？」』
だけど、どこにも緑の髪は見当たらなくて…不安になって皆に聞いた。
「…え？サクヤ…？」
『桜哉のこと、覚えてないの…？」
やっぱり皆の記憶からは桜哉がいないの？
「覚えてないわけねーだろ…」
「えっ？」
龍ちゃんが少し気まづそうに頭をかきながらそういった。嘘…覚えてる？
「桜哉が”転校”したの先週じゃん…」
「文化祭の直前で残念だったよね桜哉すごく楽しみにしていたから」
桜哉は自分の名前を残していった…それなら明日、絶対にくるだろう。
「真昼、A…その桜哉の話だけどよ。なんか…変なんだ」
『変って？』
「あいつの性格とか…喋り方とかはっきり覚えてんのに…顔が」
「なんか…思い出せねーんだよな…」
桜哉…あんた…本当はこんなに臆病だっんだ．
怖くて、それでも気持ち隠して…
「明日あいつが来てわかるかな…」
「俺が…俺達が絶対見つけるよ」
『だいじょーぶっ‼』
さぁ、臆病で嘘つきな幼馴染を見つけに行こうか。
＊
次の日、文化祭当日。
私と真昼は早起きして、廊下を張っていた。
その時、狐のお面を被った緑の髪が見えた。思わず、クロを掴んで投げてしまった。
「『桜哉‼』」
桜哉は私達を見ると、一目散に逃げた。
『待って…！桜哉、話を…』
「話すとか何考えてだよっオレはお前もお前達の友達も殺そうとした…」
桜哉が逃げながらそう叫んだ。嘘つき、殺すなんて考えてないくせに。
『桜哉は、嘘つきで臆病すぎるよ‼』
「俺とAを助けようと…手を伸ばしたじゃねーか‼」
でも、御園には謝ってと言うと拒否された。
「俺はお前らの敵なんだぞ…っ」
「敵じゃねぇよ」
『友達でしょ‼ばーかっ』
叫んだ精一杯。桜哉に思いが伝わるように。
「何が…友達だよっ幼馴染だってのはオレが植え付けた嘘の記憶だっ」
「オレと真昼とAが一緒にいたのは…本当はこの一年だけ」
桜哉は強がって叫んでるけど、声震えてるのわかってるよ？
全く…私達の幼馴染は、どこまで臆病なんだろう？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【SERVAMP】C3とか、壊すとか、人間の私にどうしろと？ 【SERVAMP】 腐女子だけど特に親しくもない同居人の前で思いっきり同人誌ぶち撒けた 合わせることを知らない二人の相性は抜群でした。【Part2】もっと見る
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜月詩音(プロフ) - 怖憂歌@堕天使さん» 指摘ありがとうございます！今度、一気に見直して直させていただきます^ ^ (2016年9月29日 18時) (
レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
怖憂歌@堕天使(プロフ) - ところどころサーブァンプになってますよー！！ (2016年9月29日 18時) (レス) id: 0b14825069 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 閻羅さん» 桜哉の話はティシュ無しでは見られませんよね！← (2016年8月28日 22時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
閻羅(プロフ) - 目から止めどなく溢れ出る塩水。・゜゜(ノД`) (2016年8月28日 22時) (レス) id: e75d33a950 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！更新速度は、1日に出来るだけ更新するって感じです^ ^ (2016年8月28日 16時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年8月22日 20時
