17、後悔してる？ ページ19
you，sids
_____あんたなんて産まなきゃ良かった…っ
_____あんたがいたから私は何も上手くいかないんだよ‼
_____もう、私…疲れちゃった。
『…ん…夢、か』
前みたいに飛び起きる事もなく目を覚ました。暖かい光が眩しい…
そっか…私、あの後気を失ったちゃったんだ。
『っ…あー、真昼とクロは…？』
酷く頭が重い。だけどこのまま寝るのも嫌だし…二人を探すことにした。
「…真昼学校行かねーのか？」
部屋を出て二人を探そうとしたら、クロの声が聞こえた。そっと除けばクロが真昼に話しかけていた。
「せっかく学校休んだんならAも入れて、ゲームしようぜ」
「今日は多少運動する系のゲームでもいい気分…」
コントローラーを振って必死に会話するクロが可愛くてつい笑ってしまう。
だけど、真昼は綺麗にスルーしてクロの怪我の心配していた。
「オレを…拾ったこと後悔してんのか…？」
「…うるせぇ」
それ以上会話せず、クロは扉を閉めた。ふとクロがこちらを向いた。
「『…あっ』」
バチリと目があう。クロめっちゃガン見してるよ。
「あー…その、A…大丈夫か…？」
『ん？あ、うん‼大丈夫だよ‼』
クロが視線をずらしながら聞いてきた。私も笑ったけど少しぎこちなくなった。
「お前も…お前達は、オレを拾ったこと後悔してんのか…？」
さっき真昼にした質問を私にしてきたクロ。クロの瞳が少し不安そうに見えた。
『どうかな？少なくとも私は…後悔はしてないよ。むしろ拾って良かったって思えるし‼』
『でも…私は主人でも吸血鬼でもないからさ？…私が何を言おうと関係ないんだよ』
クロを拾った事を後悔してるわけじゃない。きっとそれは真昼も同じだ。だからこそ、
『ごめん…っ、少し一人にさせてくれないかな？ごめんね…‼』
「A…」
クロが後ろで何か言ってたけど聞こえないフリをした。
私も真昼もどうしたらいいかわからないんだ。
真昼でさえきっと整理できてないはずのこの状況…人間の私が実感あるはずもない。
『…でも学校は、行きたくないな…』
行けばきっと…桜哉はいなくなってるから。ベルキアの時みたいにみんな何も覚えてないんだ…
もう、煩いあの声も…大好きな笑顔も見れないなんて、嫌だから。
『私に力があれば…何かを、守れたかなぁ？』
桜哉から貰ったネックレスを眺める。真っ赤な石…まるで、桜哉やクロの瞳の様だった。
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夜月詩音(プロフ) - 怖憂歌@堕天使さん» 指摘ありがとうございます！今度、一気に見直して直させていただきます^ ^ (2016年9月29日 18時) (
レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
怖憂歌@堕天使(プロフ) - ところどころサーブァンプになってますよー！！ (2016年9月29日 18時) (レス) id: 0b14825069 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 閻羅さん» 桜哉の話はティシュ無しでは見られませんよね！← (2016年8月28日 22時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
閻羅(プロフ) - 目から止めどなく溢れ出る塩水。・゜゜(ノД`) (2016年8月28日 22時) (レス) id: e75d33a950 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！更新速度は、1日に出来るだけ更新するって感じです^ ^ (2016年8月28日 16時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年8月22日 20時
