13、消えちゃえ ページ15
『な、んで…なんで？なんで？なんで？』
誰かがを答えてくれるわけもないのに、問いかける私。無駄だとわかっていてもこれしか言葉が出てこなくて…
_____ねぇ、今どんな気分？
また、この声だ。なんでいつもこいつは…
_____親友と従兄弟と友達が傷ついてるのに
こんなにも…
_____それをただ見ているだけだったのは
私を責め立てるのだろう？
_____楽しかった？嬉しかった？
嬉しいわけないじゃん。笑えないよこんなの
_____それとも、何も出来ない自分が憎くて憎くてたまらなかった？
_____自分の存在を消したい、って思った？
思ったよ。そういえば、ずっと昔にもそんな事を思った気がする。
_____じゃあさ、消しちゃおうよ‼
何言ってんの？消せるわけない…
_____なんで拒むの？君が悪いんじゃん
私が悪い？
_____そう！君が主人でも吸血鬼でもないただの人間だから…
_____だから、みーんな傷ついた
私が力を持っていたら…もしも吸血鬼だったら何かが変わっていた？
_____彼達が殺しあうこともなかった！クロが暴走することもなかった！
_____涙を流して戦うことなんてなかったのに…
さっきまで歌うようなリズムだったのが低く、静かなトーンに変わった。
_____君が生まれてこなければみんな幸せだったかもしれないのに…
_____君がいるだけで世界はいつも
_____不幸になる
『いや…！そんなことっ…私は…私はっ』
_____君の存在があるからみーんな傷ついた
_____君に力がないからみーんな殺しあっちゃった
『あぁぁっ…うるさいうるさい‼』
頭を抱える。何も聞こえない、聞いちゃダメ。
頭に響いていたはずの声はさっきよりも強く強く私を責め立てた。
_____君なんて…君なんて…
「Aっ‼」
呼ばれた声の方を見れば真昼と桜哉が私に手を伸ばしていた。その手を反射的に取ろうとした。
_____君にその手を取る資格があるの？
_____君と彼達は違う。彼達と住む世界が違うんだよ
あぁ、こんな声気にしちゃダメなのに…伸ばした手を静かにおろす。
「Aなにして…⁈」
私なんて、私なんて、
『消えちゃえ』
最後に血の生臭い匂いと手に、やけに暖かい温もりを、感じながら意識を手放した。
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夜月詩音(プロフ) - 怖憂歌@堕天使さん» 指摘ありがとうございます！今度、一気に見直して直させていただきます^ ^ (2016年9月29日 18時) (
レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
怖憂歌@堕天使(プロフ) - ところどころサーブァンプになってますよー！！ (2016年9月29日 18時) (レス) id: 0b14825069 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 閻羅さん» 桜哉の話はティシュ無しでは見られませんよね！← (2016年8月28日 22時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
閻羅(プロフ) - 目から止めどなく溢れ出る塩水。・゜゜(ノД`) (2016年8月28日 22時) (レス) id: e75d33a950 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！更新速度は、1日に出来るだけ更新するって感じです^ ^ (2016年8月28日 16時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年8月22日 20時
