苦手度6% ページ9
*
「転校生!一緒に、お昼食べよ?」
授業が終わって、お昼だなーと考えているとスバル君に肩を叩かれた。
『うん!良いよ!』
私は、基本食堂で食べるので財布を手に取り立ち上がる。
「ホッケーとウッキーも行こう!」
「うん!転校生ちゃんも一緒?」
「明星叫ぶな。迷惑になるだろう?」
本当、この3人が揃うと賑やかだなぁ…
3人を見ていると、思わず笑いが溢れてきた。
後ろで繰り広げられる会話は、あったかくて面白い。
『じゃあ、行こっか!』
*
今日は、何食べよう?なんて会話をしていたらあっという間に食堂についた。
「俺、いっちばーん!」
早速スバル君がダッシュし、券を買いに行く。
慌てて、その後を真君が追いかける。
私と北斗君は苦笑いでついていく。
券の販売機まで来ると、美味しそうなメニューが次々に並べられ迷ってしまう。
『何、食べようかな』
カレーも良いし、オムライスも捨てがたい…
「転校生何食べるか迷ってるの?」
『うん。オムライスかカレーで迷ってて…』
スバル君が声を掛けてきて笑いながら答える。
既に、スバル君の手にはオムライスがのっていた。
「なら、オムライスにしなよ!ここの、オムライスすっごく美味しいから!」
キラキラな笑顔で言われそんなに言うならとオムライスのボタンを押す。
出てきた券を食堂のおばちゃんに渡す。
しばらくすると、熱々のオムライスが出てきた。おばちゃんから受け取って、スバル君達を探す。
「あ、転校生!こっちこっち!」
こういう時、明るい髪の毛の人って羨ましいよね…オレンジって凄く見つけやすい。
『ごめん!凄い混んでるね…』
「アイドル科の大半が食堂だからね〜」
そんな軽い会話をしながら真君と北斗君の間にすわる。
「あ、転校生ちゃんオムライスなの?」
『うん!スバル君が美味しいって言ってたから』
スプーンでオムライスをすくい口に運ぶ。
食べた瞬間、程よいトロトロ具合の卵とチキンライスの味が広がる。
『美味しい…!スバル君ありがとう!』
「ここのオムライス最高だよね!」
スバル君にお礼を言いながら、再びオムライスを口にする。
「転校生達じゃないか!」
「ちーちゃん先輩だ!」
口に入れた瞬間、後ろから声がした。
まさか。そう思った時には遅かった。
スバル君がキラキラした目で、後ろに手を振っていた。
45人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜月詩音(プロフ) - 雷月ささめさん» ありがとうございます!過去の話は、自分の中でも特にお気に入りの下だったのですごく嬉しいです^ ^これをきっかけに、流星隊好きが増えてくれたらな…って思ってます! (2016年6月4日 22時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
雷月ささめ(プロフ) - 夢主ちゃんの正義が苦手な理由、過去とか、凄いゾクゾクしました…!流星隊だから気になったんですが見惚れる内容です〜!これからも応援してます! (2016年6月4日 12時) (レス) id: 85dc925e9d (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 湊さん» ありがとございます!!作った時、面白いのかな?って凄い不安になってたので…そう言っていただけると嬉しいです! (2016年5月25日 19時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します、この作品を読ませていただきました!凄くいい話で、なんというか、もう最高です!!!これからも頑張ってください!応援してます!!! (2016年5月25日 11時) (レス) id: 54cc045c92 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 竜さん» ありがとうございます!自分でも書いてて、こういう人って実際にいたりするのかな?とか思ってましたw更新も、なるべく早く出来るように頑張ります( *`ω´)b (2016年5月17日 21時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜月詩音 | 作成日時:2016年5月1日 22時