苦手度2、5% ページ5
＊守沢sids
俺達の学院に、三ヶ月前1人の女の子がプロデュース科として転校してきた。
男だらけのこの学校で、女の子1人というのは新鮮でもあり驚きでもあった。
それから、三ヶ月その子…正宮Aとはまともに会話をしてこなかったが。
いや会話しようとはした。いつも何処か避けられてしまうのだ。
「隊長、また避けられたんすか？」
「転校生殿は、なぜ我らを避けるんでござろうか？」
それは、俺だけではなく流星隊全員そうだった。
「…嫌われてるんじゃないんですか？」
「えぇ…拙者、何もしてないでござるよ⁈」
高峯の言葉に、仙石が驚く。
それもそうだ。まともに喋った事のない、転校生に嫌われる様な事をした覚えなどない。
「だって、転校生さん俺達のユニットだけプロデュースしないじゃないですか…」
高峯の言葉に、ハッとした。
そういえば、転校生はいつもknight達のプロデュースばかりしている。
＿『私、用事があるので…では』
不意に、転校生の言葉が頭をよぎる。
少し、無理した様な引きつった様な笑顔が頭をちらつく。
嫌いというより、何処か怯えてるようなそんな目をしていた気がする。
「…よし、決めたぞ！」
未だ悩んでいるメンバーに向かって声をあげる。
「転校生に、俺達のプロデュースをしてもらおう‼」
「は、…はぁぁっ⁈」
俺の言葉に、奏汰以外のメンバーが目を丸くする。
「それは、難しいと思うっスよ？」
「き、嫌われているのに、大丈夫でござろうか？」
南雲と仙石が心配そうな顔をする。
その二人とは、対照的に奏汰は何処か嬉しそうだ。
「ふふ…『たのしみ』ですねぇ♪」
そんなメンバーに満足そうにうなづいてると、ふと高峯が首を傾げて聞いてきた。
「守沢先輩は何でそんなにあの人を構うんですか？」
その言葉に、一瞬…何故だろう？と考えてから答えが見つかる。
「…何処か、放っておけないんだ」
皆に向かって笑う姿は、何かを1人で抱えてる様に見えてしまうんだ。
昔の俺と、重なるんだ。
周りを見ないまま、一人で笑ってる痛々しい姿にな。
「俺達は、ヒーローなのだから、”人助け”するのは当たり前だろう！」
出来ることならその大きな荷物を一緒に、抱えてやりたい。
その思いが、あいつをより一層傷つける事になる事なんて…今の俺達には予想も出来なかった。
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夜月詩音(プロフ) - 雷月ささめさん» ありがとうございます！過去の話は、自分の中でも特にお気に入りの下だったのですごく嬉しいです^ ^これをきっかけに、流星隊好きが増えてくれたらな…って思ってます！ (2016年6月4日 22時) (
レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
雷月ささめ(プロフ) - 夢主ちゃんの正義が苦手な理由、過去とか、凄いゾクゾクしました…！流星隊だから気になったんですが見惚れる内容です〜！これからも応援してます！ (2016年6月4日 12時) (レス) id: 85dc925e9d (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 湊さん» ありがとございます！！作った時、面白いのかな？って凄い不安になってたので…そう言っていただけると嬉しいです！ (2016年5月25日 19時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します、この作品を読ませていただきました！凄くいい話で、なんというか、もう最高です！！！これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2016年5月25日 11時) (レス) id: 54cc045c92 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 竜さん» ありがとうございます！自分でも書いてて、こういう人って実際にいたりするのかな？とか思ってましたw更新も、なるべく早く出来るように頑張ります( *｀ω´)b (2016年5月17日 21時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年5月1日 22時
