苦手度26% ページ29
＊
『困ったこと？んー、もしかして昨日のことかな？それなら大丈夫だよ！』
何か深くつかれるより、自分から何もないと言ってしまっ方が楽だろう。
「本当に？」
後ろからひょっこりと顔を出してスバル君が聞いてきた。
スバル君にしては、珍しくにこにこ笑ってない。真剣な表情。
『本当だよ。突然、プロデュースしてくれって言われて驚いちゃっただけだから』
「…そっか！転校生が、いきなりあんな事言いだしちゃったから驚いちゃったよ〜」
まだ、何かを聞きたい真君と北斗君を他所に私に笑いかけるスバル君。
さっきの張り詰めた緊張した雰囲気が、どこかに行ってしまったようだ。
私も、ごめんねと笑い返す。
上手く誤魔化せたみたいで良かった。
「でも、何かあったら言ってね？俺達、友達なんだからさ！」
手を握られ、ニカッと笑われる。
その瞳は、何処か悲しそうだった。
…どうやら、誤魔化せていなかったみたい。
あえて、詮索せずにいてくれたんだ。
優しい、スバル君らしい選択。
何もかもわかっていて、知らないフリをしてくれる優しさ。
笑った私達の視線が合う。
スバル君の綺麗な瞳に私が映った。
『ありがとう』
慌てて、スバル君から目を逸らした。
それから、少し話をしていると先生が来たのでスバル君達は自分の席に帰っていった。
その間、私はスバル君の目を見なかった。
いや、見れなかった。
その瞳に映る私が見たくなくて。
ガラス玉見たく、キラキラ光るその綺麗な瞳に私はどれだけ汚く映っているんだろうか。
そう考えると、怖くて見れなかった。
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夜月詩音(プロフ) - 雷月ささめさん» ありがとうございます！過去の話は、自分の中でも特にお気に入りの下だったのですごく嬉しいです^ ^これをきっかけに、流星隊好きが増えてくれたらな…って思ってます！ (2016年6月4日 22時) (
レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
雷月ささめ(プロフ) - 夢主ちゃんの正義が苦手な理由、過去とか、凄いゾクゾクしました…！流星隊だから気になったんですが見惚れる内容です〜！これからも応援してます！ (2016年6月4日 12時) (レス) id: 85dc925e9d (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 湊さん» ありがとございます！！作った時、面白いのかな？って凄い不安になってたので…そう言っていただけると嬉しいです！ (2016年5月25日 19時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します、この作品を読ませていただきました！凄くいい話で、なんというか、もう最高です！！！これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2016年5月25日 11時) (レス) id: 54cc045c92 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 竜さん» ありがとうございます！自分でも書いてて、こういう人って実際にいたりするのかな？とか思ってましたw更新も、なるべく早く出来るように頑張ります( *｀ω´)b (2016年5月17日 21時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年5月1日 22時
