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苦手度20% ページ24




耳からは、お気に入りの曲が流れ私の頭を音で埋めてくれる。

音に浸っていれば何も、考えなくて良い。


音楽に集中しながら歩いていると段々と見えてくる学校の門。
また憂鬱になりそうなる。

学校が近づくにつれ、周りが騒がしい音で溢れる。

ポケットに手を入れて、音量を上げる。
徐々に外の音は、聞こえにくくなる。


『大丈夫、大丈夫』


おまじないの様に呟いて、ゆっくりと門をくぐる。
ただ真っ直ぐに教室に行くため歩く。


玄関まで、あともうちょっと。
誰も、話しかけてこない事にホッとしていると


「おい」


いきなり肩を叩かれた。

動揺しながら、イヤホンを取って方を叩いた本人を見る。


ボサボサの髪の毛と気だるげな姿に、溜めた息を短く吐き出す。


『何ですか?佐賀美先生』


「ちょっと良いか?」


『え、はい』


真剣そうな先生の表情に首をかしげる。
余程、大切な用事なのだろう。

先生に連れられて、あるレッスン場に連れてこられた。

その部屋からは、軽快な音が流れてくる。
先生がゆっくりとした動作でその部屋に入ろうとする。


『この音楽どこかで…』


聞いたことのあるその軽快なリズムは、いくら考えてもどこで聞いたのか思い出せなかった。

少しの疑問を抱きながら、先生に続き中に入る。


『失礼します…え?』


「え…?何で?」


聞き覚えのある声。

思い出した。
この曲は、先月流星隊が出したばかりのユニットソングじゃん。

私の目線の先には、唖然としている流星隊がいた。


「何で、転校生さんが⁈」


私を見て、驚く南雲君。それは、私もすごく聞きたいです。
ここへ連れてきた張本人に向き直り聞く。


『どういう事ですか?佐賀美先生?』

「あぁ、今から説明する」


佐賀美先生が私と流星隊の人を交互に見てから、気だるげに口を開いた。


「三ヶ月後、流星隊の為のライブが開かれる事になった」


「本当ですか⁈先生!」


「あぁ」


流星隊の皆が、目を輝かせ喜ぶ。

そりゃ、流星隊だけのライブなんて初めてだろうしね…嬉しいのも無理はないか。

だけど、私がここに呼ばれた理由がわからない。


『何で、私を呼んだんですか?』


私は、流星隊専門のプロデューサーではない。むしろ、流星隊以外のプロデューサーと言っても良いと思う。


「それでな、正宮にはこの三ヶ月流星隊のプロデュースして欲しい」


「…は、はぁ⁈」


流星隊と私の声が重なる。

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設定タグ:あんさぶるスターズ , 流星隊 , 夜月詩音   
作品ジャンル:その他
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夜月詩音(プロフ) - 雷月ささめさん» ありがとうございます!過去の話は、自分の中でも特にお気に入りの下だったのですごく嬉しいです^ ^これをきっかけに、流星隊好きが増えてくれたらな…って思ってます! (2016年6月4日 22時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
雷月ささめ(プロフ) - 夢主ちゃんの正義が苦手な理由、過去とか、凄いゾクゾクしました…!流星隊だから気になったんですが見惚れる内容です〜!これからも応援してます! (2016年6月4日 12時) (レス) id: 85dc925e9d (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 湊さん» ありがとございます!!作った時、面白いのかな?って凄い不安になってたので…そう言っていただけると嬉しいです! (2016年5月25日 19時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します、この作品を読ませていただきました!凄くいい話で、なんというか、もう最高です!!!これからも頑張ってください!応援してます!!! (2016年5月25日 11時) (レス) id: 54cc045c92 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 竜さん» ありがとうございます!自分でも書いてて、こういう人って実際にいたりするのかな?とか思ってましたw更新も、なるべく早く出来るように頑張ります( *`ω´)b (2016年5月17日 21時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜月詩音 | 作成日時:2016年5月1日 22時

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