苦手度13% ページ17
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聞きたくなかった、授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
今日の授業は、やけに早く感じた。
それぞれが、部活やユニットの場所へ向かう。
私も、本当ならアドニス君と一緒にUNDEADの所に行くはずだけど。
さっきの事があったせいで、気まづい。
本日、何回めかわからないため息。
「頼もーう！転校生は、いるか？」
…あぁ。今は、一番その声は聞きたくなかったのにな。
明るい守沢さんの声が、気まづい教室に響く。
後ろには、流星隊メンバー全員揃っていた。
守沢さんの言葉に、答える人はいなかったけど皆私の方に視線は向いていた。
その視線に、耐えきれず自分から守沢さんに声をかける。
『…何でしょうか？』
さっきの事があったせいで、上手く笑えた自信はない。
流星隊の皆の視線が、私に集まる。
「あぁ！実はな、転校生に頼みたい事があるんだ！」
私とは、違う眩いばかりの笑顔。
頼みたい事って、プロデューサーしてくれとかじゃないよね？
「転校生は、俺達のプロデュースをしていないだろう？だから」
お願いだから、それ以上言わないで。
心の中は、そう叫んでるのに言葉に出せない自分が酷く憎い。
耳を塞ぎたくなる衝動にかられる。
「俺達の、プロデュースをしてくれない
か？」
頭を鈍器かなにかで殴られた様な衝撃がはしった。
『そのお誘いは、南雲君が来た時お断りしたはずですけど？』
何で、また誘いに来るの？
さっさと、諦めてよ。
私が、いなくたって充分じゃん。
プロデューサーのくせして、そうやって逃げる自分は酷く最低だ。
「どうしても駄目でござろうか？」
私の顔色を伺う様に、恐る恐るといった感じで仙石君が聞いてきた。
『…すみません』
申し訳ないと思うけど、目を合わせられない。
怖い、怖くて仕方ないの。
「てんこうせいさんは、ぼくたちのことが『キライ』なんですか？」
水色の髪の毛を揺らしながら、ニコニコと意味のわからない笑みを浮かべる深海さんの問いに固まった。
その瞳も、表情も何も考えていない様に見えて、何でこんなに鋭いのか。
『そ、そんな事、ないですよ？』
「では、なぜぼくたちをさけるのですか？」
全て、見透かされてしまう気になるだろう。
震えて答える声が上ずってしまう。
____違う、違うけど。怖いの。
自分の意見を、言葉に出来ないまま喉に落としていく。
私は昔から、ずっとそればっかり繰り返してるんだ。
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夜月詩音(プロフ) - 雷月ささめさん» ありがとうございます！過去の話は、自分の中でも特にお気に入りの下だったのですごく嬉しいです^ ^これをきっかけに、流星隊好きが増えてくれたらな…って思ってます！ (2016年6月4日 22時) (
レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
雷月ささめ(プロフ) - 夢主ちゃんの正義が苦手な理由、過去とか、凄いゾクゾクしました…！流星隊だから気になったんですが見惚れる内容です〜！これからも応援してます！ (2016年6月4日 12時) (レス) id: 85dc925e9d (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 湊さん» ありがとございます！！作った時、面白いのかな？って凄い不安になってたので…そう言っていただけると嬉しいです！ (2016年5月25日 19時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します、この作品を読ませていただきました！凄くいい話で、なんというか、もう最高です！！！これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2016年5月25日 11時) (レス) id: 54cc045c92 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 竜さん» ありがとうございます！自分でも書いてて、こういう人って実際にいたりするのかな？とか思ってましたw更新も、なるべく早く出来るように頑張ります( *｀ω´)b (2016年5月17日 21時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年5月1日 22時
