3、不法侵入者は吸血鬼 ページ5
数分走れば見えてくるマンション。真昼が、鍵を開けてくれて中に入る。
「そう言えば、クロ大丈夫かなぁ？」
『大丈夫でしょ。一応、猫缶上げたし』
やっぱり、桜哉の話を聞いてからクロが気になってしょうがない。まぁ、どうせガセだと思うけど。
「あれ、A！テレビつけっぱなしだぞ」
『え、私消したよー？』
2人でそんな会話しながら、リビングに入った。
「『えっ？』」
うん。入った…入ったらね、カップ麺をすすってテレビ見てるフード被った男の人いたんだけど？
は、どういう事？不法侵入？
「あー、死ぬほどめんどくせー事に…」
ボソリと、不法侵入野郎がつぶやいた。
「誰だお前、人の家で何してっ…⁈」
私が、呆然と不法侵入野郎を見つめていると真昼が何処から持ってきたのか箒で殴りかかった。
だけど、不法侵入野郎は運動神経が良いのかヒョイっとかわす。
「…なんて、凶暴なガキと娘だ。怖ぇー向き合えねぇー」
不法侵入野郎が、特に。と私を見る。まぁ、真昼が箒振り上げたのと同時に蹴りかましたからね。避けられたけど…
「…なっ、何⁈…って、うわ」
箒を振り上げた反動で真昼が倒れる。それと同時に、開かれるカーテン。
眩しいな。なんて、思ってたら隣でボフッと音がした。
「いってー…え、クロ？」
目の前には、さっきまで不法侵入野郎がいたのに今は黒い毛並みの可愛いクロ。
真昼がクロを凝視する。私は、黙って開いたカーテンを閉じた。
「何しやがる…俺は、日光とは向き合えねーんだ」
日光が、遮られたのと同時に現れる不法侵入野郎。やっぱり、あれはクロだったのか…⁈
「『誰よ／だよ‼』」
ほぼ同時と言って良いくらいハモった私達。そんな、私達に面倒くさいという顔をしながら答えるクロ。
「…心優しい、引きこもり吸血鬼…？」
どうやら、不法侵入野郎は吸血鬼の様です。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 249人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜蓮 - 29話の下から6行目のそう言うと御園は仕方ないなた、になってますよ、仕方ない、な、の間違いでしょうか？ (2017年11月13日 13時) (
レス) id: 65a5a837be (このIDを非表示/違反報告)
亜蓮 - えっと、28話の1番最初のお前はシンプルに言うとただ椿とかから皆わ、になってます、を、の間違いですよね (2017年11月13日 13時) (レス) id: 65a5a837be (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - れなちーにょさん» すみません！6が抜けていたみたいです…今度、一気に修正する期間を作りたいと思うので…本当にスミマセン（ーー；） (2016年10月17日 6時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
れなちーにょ(プロフ) - 6のお話はないのでしょうか、、？ (2016年10月17日 0時) (レス) id: d65292d144 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 雷雨さん» 本当、スミマセン！もう少し日が経ったら、自分の作品見直して誤字脱字探すことにします… (2016年9月20日 19時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年8月15日 22時
