21、盗み聞きは犯罪ですよ ページ22
「…⁈何⁈どうなった⁈」
「いてー死ぬほどめんどくせー…」
『二人とも、重い…』
蝶が舞ったと思ったら暗い路地裏にいた私達。てか、お前たち女の子の上乗るなや…
「あ、悪いA。てか、ここ…駅の逆側⁈蝶が横切ったと思ったら急に…」
「…助けられた。たぶん…”色欲”の真祖、”オールオブラブ”だ」
真昼が、そのオールドファッションみたいな名前のやつを探してた。
「お前とA、あのままだったら殺されてたぞ。吸血鬼のオレと主人の真昼はともかくお前は…」
『主人でもない私を巻きんだのは誰かなー？…ってか、』
「『ケガは⁈』」
クロの血まみれの姿を思い出したら見事に真昼とかぶった。
「？あ、あーいててジュース買ってくれたら治るかも…」
「…平気そうだな」
『むしろ、元気そうだよ。このニート』
私に向かって、コーラでと頼んだクロ。本気で殴りたくなった。
「はーなんかもしかしていろいろ面倒なことになってんのか…？」
『そのまさかですねー…きっと』
真昼とそう返事した途端一気に疲れが襲ってきた。
「疲れたー…もう何がなんだか…」
「やっかいなことになってきたなー…」
『そのやっかいの根源は君ですけどねー』
3人して壁に寄りかかりながら喋る。
「そもそも契約なんてしたのが間違いだったんだ…オレはなんもしたくねーのに」
「俺達だけじゃ全然…止められそうになかったな…」
真昼がそう呟いた。凄く嫌な予感がするのは私だけじゃない。
「でもほっとくわけにはいかないし…まずは他のサーヴァンプに会ってみたいな…」
『そのサーヴァンプが、仲間になってくれるとは限らないけどねー』
「Aは、何でそんなこと言うんだよ」
真昼には悪いけど、私的にはそのサーヴァンプさんなんかあると思うんだよね。
「はぁ…ともかくっ‼今何か行動出来るのは俺とお前とAだろっ」
「死ぬほどめんどくせー」
『右に同じく』
クロを掴みながら真昼が私を見る。こっち見んなや…
「でも会うっつったって…オレ誰のメアドも知らねーし」
「メアド…」
今の吸血鬼は、ハイテクだなー。顔の横から紙がフワリと舞ってきた。
「…ん？こいつ絶対近くで話聞いていただろ…」
その紙には、ご丁寧にメアドが書かれてあった。とりあえず、
『盗み聞きは犯罪ですよっ‼』
「そこかよっ⁈」
また１つ、面倒な事が増えた気がした。
３つの影が、踊りながら街を歩いていく_____
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 249人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜蓮 - 29話の下から6行目のそう言うと御園は仕方ないなた、になってますよ、仕方ない、な、の間違いでしょうか？ (2017年11月13日 13時) (
レス) id: 65a5a837be (このIDを非表示/違反報告)
亜蓮 - えっと、28話の1番最初のお前はシンプルに言うとただ椿とかから皆わ、になってます、を、の間違いですよね (2017年11月13日 13時) (レス) id: 65a5a837be (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - れなちーにょさん» すみません！6が抜けていたみたいです…今度、一気に修正する期間を作りたいと思うので…本当にスミマセン（ーー；） (2016年10月17日 6時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
れなちーにょ(プロフ) - 6のお話はないのでしょうか、、？ (2016年10月17日 0時) (レス) id: d65292d144 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 雷雨さん» 本当、スミマセン！もう少し日が経ったら、自分の作品見直して誤字脱字探すことにします… (2016年9月20日 19時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年8月15日 22時
