20、名前をつけてやる ページ21
「お前が誰も自分を知らないって感じるのはお前がひとりで閉じこもってるからじゃないのかよ」
「うんっそうかもね！だから戦争をしようって言ってるんだ！コミニュケーションのひとつアクティブでしょ⁈」
真昼の言葉がまるで、私にも言っているように思えて少しだけ視線を逸らした。椿は、また笑い出したけど。
「ちがうだろっ何で攻撃するんだよ！」
「吸血鬼が戦争を始めて人を殺すって言うんなら俺とAが止める。俺にだって…お前と向き合う手段があるんだ」
『だから何で、君は私もカウントに入れたがるの⁈』
「うるせー…名前をつけてやるっ」
クロが少しその言葉に反応した。椿は、下を向いていてよくわからないけど…
「サーヴァンプは…名前をつけて血を飲ませれば俺の話を少しは聞くんだろ」
『真昼は凄いなぁ…』
人をこんなに引き込む事が出来る真昼。私も、そうなりたかった。
「俺と向き合えって言ってんだ！」
今度は真昼が椿の胸倉を掴み自分に近づけた。自然と私も真昼のそばに寄った。
「名前をつけてやる！」
『椿、戦争とか抜きでさもっと面白い事教えてあげる』
私も椿に向かって手を差し出す。椿の瞳が微かに揺れた。
「その前に君は死ぬけどね？」
「離れろ真昼、Aっ…」
フワリ、紫色の蝶が私の目の前を舞ったと思ったら目の前から椿が消えた_____
「あれ？逃げられちゃったみたいだ…”オールオブラブ”が近くにいたのか…水を差されたなぁ」
「まぁ良いか宣戦布告は済んだしね」
「それより…あの城谷Aって子…何者なんだろうね？」
「さァ？でもあいつ主人でもないくせにィボクのこと怪我させたからねェ」
椿はそれを聞くと笑い出した。
「あはっ、あの子は少しは面白いかなぁ？気に入ったよ…あの子…でも、」
さっきの真昼の言葉を思い出したのか不快な顔をする椿。
「…僕の名前は”椿”だ…ねぇ、”先生”」
「あー…面白くない」
コンッ、下駄の音がまた響いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 249人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜蓮 - 29話の下から6行目のそう言うと御園は仕方ないなた、になってますよ、仕方ない、な、の間違いでしょうか？ (2017年11月13日 13時) (
レス) id: 65a5a837be (このIDを非表示/違反報告)
亜蓮 - えっと、28話の1番最初のお前はシンプルに言うとただ椿とかから皆わ、になってます、を、の間違いですよね (2017年11月13日 13時) (レス) id: 65a5a837be (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - れなちーにょさん» すみません！6が抜けていたみたいです…今度、一気に修正する期間を作りたいと思うので…本当にスミマセン（ーー；） (2016年10月17日 6時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
れなちーにょ(プロフ) - 6のお話はないのでしょうか、、？ (2016年10月17日 0時) (レス) id: d65292d144 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 雷雨さん» 本当、スミマセン！もう少し日が経ったら、自分の作品見直して誤字脱字探すことにします… (2016年9月20日 19時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年8月15日 22時
