16、7＋1が答え ページ17
「このケンカの売り手は僕だけど…何？」
「吸血鬼も人間もとにかくたくさん殺したいのは僕だけど…何？」
矢継ぎ早に言われる言葉にただ真昼も私も唖然としてた。その時、真昼の手からクロが取られ地面に叩きつけられるクロ。
「…僕はとっても憂鬱なんだ」
「ねぇ”怠惰”のスリーピーアッシュ。何か面白い話をしてよ。何もないなら…世界がつまらないってことに異論はないね？」
クロさえも何が起きてるのかよくわからないみたいでポカンとしてた。そういう私も今、足が動けずにいる。
「じゃ、戦争しよっか…ねぇ”兄さん”？」
怪しげに笑う椿。戦争、軽々しく口にした筈のこいつの言葉は何処かの政治家より重みがあった。
「何、言ってるかわかんねーよ‼」
「…人違いですよ…」
『隠れちゃダメでしょ。クロ…』
「だって、知らねーし」
クロが私と真昼の間に隠れようとした。知らない、そのクロの言葉が引き金みたいだった。
「あははははっ‼ひどい‼ひどいなぁ‼はは面白くないっ」
「”怠惰”も僕を知らないんだ⁈」
「サーヴァンプの兄弟全員…結局誰も僕を知らなかった‼」
再び笑い出す椿。それは、悲しいのか辛いのか…
「それじゃあ…僕はだーれだ…？」
『え？椿でしょ』
「そういう事じゃない。てか、君誰？」
誰だ？って聞かれたから答えただけ。別に空気読めないとか知ってます。
『城谷A、そこの真昼の従姉妹だよ』
「へぇ、じゃあ城谷Aサーヴァンプは何人兄弟か知ってる？」
『7人って聞いてる…』
椿はまた、ニコッと口に弧を描かせると
「じゃあ、7＋1は？」
『馬鹿にしてんの？』
なんとも、失礼な問題を出してきた。
「そうじゃないよ。で、答えは？」
『8でしょ？』
「そう、8人…」
「僕は8番目の真祖”憂鬱”のサーヴァンプ。通り名は、招かれざる8番目(フーイズカミング)」
「僕は末っ子なんだよ兄さん？」
7＋1、それが椿の正体の答えらしい。
てか、皆して吸血鬼って厨2病みたいな名前大好きだな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 249人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜蓮 - 29話の下から6行目のそう言うと御園は仕方ないなた、になってますよ、仕方ない、な、の間違いでしょうか？ (2017年11月13日 13時) (
レス) id: 65a5a837be (このIDを非表示/違反報告)
亜蓮 - えっと、28話の1番最初のお前はシンプルに言うとただ椿とかから皆わ、になってます、を、の間違いですよね (2017年11月13日 13時) (レス) id: 65a5a837be (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - れなちーにょさん» すみません！6が抜けていたみたいです…今度、一気に修正する期間を作りたいと思うので…本当にスミマセン（ーー；） (2016年10月17日 6時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
れなちーにょ(プロフ) - 6のお話はないのでしょうか、、？ (2016年10月17日 0時) (レス) id: d65292d144 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 雷雨さん» 本当、スミマセン！もう少し日が経ったら、自分の作品見直して誤字脱字探すことにします… (2016年9月20日 19時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年8月15日 22時
