12、誰も知らない”椿” ページ13
『え、めっちゃ可愛いくない⁈』
「可愛くねーよ！何…これ死んだ…の…？」
手品師に似た人形を抱きしめていると真昼が、まじまじとその人形を見つめた。
「死なないよォ吸血鬼だもん‼バーカ、バーカ」
いきなり喋りだした手品師。真昼は、眉間に青筋を浮かべながら私から手品師を取り上げた。
「おらCM明けだぞ。クイズの答えは」
「あァ〜やめてよォ。揺らさないでよォ」
いつの間に隣に来たのか、クロが手品師の帽子を突き刺して揺らした。あ、なんか面白い…
「椿がキミを嫌う理由はァ…もォわかってるでしょォ？」
「キミがこのクイズに答えられないってことが答えだよォ？」
『何だ、そんな事か…』
いや、もっと複雑で酷い理由かと思ったらそんな事なんて…大体、椿を知らないから嫌いな理由を聞きたいのに知らないからって嫌いって…
「そもそもオレは”椿”なんて知らねー…」
クロもそうなのか、面倒くさそうに答える。
「そうキミは”椿”を『知らない』んだ」
「かわいそうな椿。だァれも椿を知らないの〜だから椿は殺したがってる。兄弟も人間も社会も世界も…椿を知らない全部は死んじゃえ☆」
不気味に歌う様に喋る手品師。誰も知らないか…何故か、昔の事を思い出して少し頭が痛んだ。
「知らねーもんは知らねーよ。めんどくせー…」
クロがそう言った瞬間、クロと真昼から眩しいくらいの光が溢れ鎖が千切れた。その反動で、二人共倒れた。
「！おいクロ！大丈夫____」
「大丈夫じゃねーあー、明日絶対筋肉痛だー…めんどくせー」
ダランと地面に転がりプルプルと震えるクロ。さっきのは、怖い雰囲気は何処に捨ててきたんだ…
『クロ大丈夫？体とか主に頭とか変な感じしない⁈』
「あ？あー、そう言えば体の節々が痛い…って事で、A変わってくれ」
『変われるか‼』
「筋肉痛とかあんのかよ…」
よかった。いつも通りのクロだ…ダランとしてて、怠けててやる気のない吸血鬼。
クロが大丈夫だと安心した瞬間、何だか視界がフワァってした。隣を見れば、真昼が倒れていた。
『真昼…クロ…』
今日は、次から次へと色々起きすぎでしょ。
でも、そういえばクロさっきから私の事名前で呼んでくれたなー。
そこまで思った途端私の意識は切れた。
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亜蓮 - 29話の下から6行目のそう言うと御園は仕方ないなた、になってますよ、仕方ない、な、の間違いでしょうか？ (2017年11月13日 13時) (
レス) id: 65a5a837be (このIDを非表示/違反報告)
亜蓮 - えっと、28話の1番最初のお前はシンプルに言うとただ椿とかから皆わ、になってます、を、の間違いですよね (2017年11月13日 13時) (レス) id: 65a5a837be (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - れなちーにょさん» すみません！6が抜けていたみたいです…今度、一気に修正する期間を作りたいと思うので…本当にスミマセン（ーー；） (2016年10月17日 6時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
れなちーにょ(プロフ) - 6のお話はないのでしょうか、、？ (2016年10月17日 0時) (レス) id: d65292d144 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 雷雨さん» 本当、スミマセン！もう少し日が経ったら、自分の作品見直して誤字脱字探すことにします… (2016年9月20日 19時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月詩音 | 作成日時：2016年8月15日 22時
