7、『仲良くなりました』 ページ8
＊
「就職が面倒くさいからってこんな所へ来たんですか…」
「貴方はアホですか」
『うっ、ごもっともです』
結論から、言おう。
囚人さん達と無事、仲良くなりました。
今は、八房の皆さんの机にお邪魔させてもらい話している。
いやぁ、非現実の刑務所生活がぼっちで終わらず友達が出来て嬉しい。
「分かるよ。就職ってぶっちゃけ、面倒くさいよね〜」
『おぉっ！わかってくれますか！チィーさん』
それと、あの眼鏡さんの名前を教えてもらった。
チィーさんと言うらしい。
クズだ、なんだ言われてるけど案外気が合いそうだ。
「はぁ、クズですね」
「え、なんで⁈」
『それ、私にも言ってません⁈』
絶対零度の様な、冷たい目で見てくるウパさん…怖い。
リャンさんは、比較的穏やかだ。
私達の話を聞いて、うなづいてるだけ。
「全く…看守さん達も、よく貴方の様な一般人を採用しましたね」
『まぁ、食堂ですし？大丈夫だと思ったんじゃないですか』
「食堂でも、暴れる馬鹿はいますよ」
今、気付いたけどウパさんって結構毒舌だなぁ。
小さい見た目…おっと、可愛い容姿からして、あんまり考えられないかも。
「今、失礼な事考えていませんか？」
『そんなわけないじゃないですかー！』
あっぶな…やっぱり、ウパさん怖い。
ニコニコと笑って誤魔化していると、厨房の方からジュークさんの声が聞こえた。
『じゃあ…呼ばれたんで、行きますね！』
「あ、ちょっと…本当に危ないんですよ！」
『大丈夫ですよ！こう見えても私、自分の身くらいは守れるんで』
未だに、何か言っているウパさんの声を無視してチィーさんとリャンさんに手を振る。
最初は、囚人さんだから怖いイメージがあったけど…なんだか、皆優しいし面白い。
何とか、やっていけそうだ…
「オイコラァ！遅い！俺が呼んだら、3秒で来いっ‼」
…訂正して良いですか。
『3秒って…無理です！人間の限界を考えてくださいっ！』
やっぱり、ここでやっていくのは無理な気がします。
＊＊
「嵐の様に去って行きましたね」
「はぁ…騒がしい人です」
「でも、可愛かったよね〜」
「貴方の頭にはそれしかないんですか。ほんと、クズですね」
「ウパ、酷くないっ⁈」
「…でも、本当に可愛い人ですね」
「これから、食事の時間が楽しみです」
意外に、囚人さんに気に入られた様。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し - とても面白いです！！頑張ってください！ (2017年6月10日 8時) (
レス) id: ec809085ba (このIDを非表示/違反報告)
月詠 - 凄く面白いと思いました！夢主のキャラ好きです。これからもがんばってください！ (2017年4月9日 5時) (レス) id: fd4b50b34f (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - 琥桜（こう）さん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです(*´ω｀*)これからも、精一杯更新頑張らせていただきます！！ (2017年3月7日 18時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
琥桜（こう）(プロフ) - この小説が出てからすぐに読んでハマりました！とても面白いです！これからの更新頑張ってくださいね！ (2017年3月7日 16時) (レス) id: e90c8d7ea0 (このIDを非表示/違反報告)
夜月詩音(プロフ) - ＊gami＊さん» ありがとうございます！口悪い女の子って、結構好きです。笑更新、頑張らせていただきます（＾ω＾）b (2017年3月6日 22時) (レス) id: 9103400878 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月詩音 | 作成日時：2017年1月30日 21時
