sun rise (ページ25)

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あれから２日経った

基本ヘチャンは毎日、それが無理なら1日おきにはメッセージか電話をくれていたため丸２日何もないというのは珍しいことだった。

私が泣いたりしたからめんどくさいと思われたんだろうなぁ

しかたない、そう思っても鼻をツンとする感覚には慣れなかった。

ヘチャンとのトークは止まっていても日々は忙しなく過ぎていくもので、仕事に追われながらも起きて寝てを繰り返していたらいつのまにか時間は経っていた。

毎日のように見ていたヘチャンのチッケムも見る気になれなくて見ていなかった。

鉛のような脚をやっと持ち上げて会社へ向かう

今日までの2日間、本当に集中できていなかったと思う。特に大きなミスをしていたわけではないがぼうっとしていることが多かった。

そう、今までミスしなかったのがおかしいのだ

退勤間際だった、私の重大なミスが発覚したのは

「Aさん！！これ！発注しておいてって言ったよね！？」

差し出された紙に記されたのは今日の朝までに発注しておくはずだった物のリスト

しかも、今日の朝までに発注しないと間に合わない物のため何度も言われていたのに

確認したと思い込んでいたんだ...

『申し訳ありません...！！』

やってしまった...これがなければ作業が滞ってしまう...

自分のことに呆けて集中できていなかった罰だ、自分だけならまだしも会社の方々を巻き込んでしまうなんて最悪だ。

泣いちゃダメだ、自分が悪い

どうしよう...とにかく挽回しなきゃ...

そう思っていたら後ろから肩を叩かれる

「Aちゃん、焦らないで、深呼吸して」

深呼吸と言われて無意識に大きく息を吸い込んで吐いていた

振り返ると

『水野さん...』

私の直属の先輩で私の教育係である水野さんだった。

「まずはできるところからやろうか」

そう言って的確に周りに指示をだして、私にもやれることを振り分けてくださった。

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