sun rise (ページ18)

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目が覚めたのは午前5:00。まだ日も登っていなかった。薄暗い空をみて昨日の出来事を思い返すけどどうしてもまだ夢だったのではないかと思ってしまう。

『はあ...』

KN「いよいよ恋する乙女っぽくなってきたねぇ」

カナの茶化す声を真に受けて心臓が跳ねた

『い、いや、でもヘチャンはアイドルだから...』

KN「アイドルとか関係ないと思うけどなぁ」

カナは関係ないと言うがもしここから恋愛に発展したとして、前途多難となることは決まっているだろう。
まず住んでいる国が違う。言語も違う。そしてなにより...ヘチャンは"アイドル"だ。

アイドルと恋愛なんて映画かドラマの中でしか見ないような世界で、現実には実在しないと世界の理で決まっているのである(そうなの？)

もし万が一そんなことがあったとしてもそれは私ではないと頭の隅では理解して生きてきたつもりだった。

しかしそれがどうだ。その夢のような世界に片足を突っ込んでしまったようでふわふわと夢心地にいるのである。

今日は日本に帰る日で早く出なければいけない。1時間ほどで支度をして6:00ちょうどにスマホを手に取ると待っていたかのように通知音が鳴る。

ドンヒョク今日帰るの?

さっき余計なことを考えたせいでいつもよりも心拍数が多いのを感じながら返信した。

Aそうです

ドンヒョク気をつけてね、お見送りできないのが残念...

お見送り...？パニックになるだけでは...？
たとえヘチャンにスケジュールがなかったとしてもお断りする案件だ。

A気持ちだけで十分です!

焦って返信したが見送ってもらえたらどれだけ幸せだろう...
想像しただけでニヤけてしまう。そんな私を優しく見守るカナに気づかずホテルを後にした。

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更新の間がだいぶ空いてしまい申し訳ないです。
待っていてくださった方、本当にありがとうございます。
今回も短いですが楽しんでいただけたらいいなと思います。
暑さが続きますがお体に気をつけてくださいね。
それではまた次回お会いしましょう。

まつやに