【A3!】寄り道しすぎでは。 (ページ19)

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「わかりました。じゃあちょっと持ってくるんで待っててください。ついでにゴミも捨てておきますね。」

と部屋を後にした綴くん。とても仕事ができる子や…
おねーさん感激。替えの下着はコンビニとかで買ってこよ。

………………………………….

綴くんから服をうけとり、コンビニにも行った私はお風呂を入り終えた後、重大なことに気が付いた。

『ドライヤーがない！！！』

男は基本的に髪の毛乾かさんのか？と思いながら洗面所を探したがやはり見つからず、もういいやという気持ちでいづみさんの部屋に向かった。

きっといづみ様の部屋にはあるかもしれないから、貸してもらおうと考えながら、現世の知識を頼りにいづみ様の部屋に向かう。

いづみ様の部屋は、確か階段上がって右曲がった部屋やったはず…

『ここや。』

ノックを鳴らそうと手を挙げた瞬間に

「あ、お母さん？うん、そう。お父さんの」

と中から話し声が聞こえた

電話だろうか、どうやらいづみ様の母に今日あったことを連絡しているみたいだった。

電話終わったあとでいいかな、と考え引き返し、中庭のベンチに腰をかける。

ここ、紬さんが入ったら、すごいきれいになるんかなー。私の最推し月岡紬さん。？？？
ってことは私、もしかしてこのままここにいれば、紬さんに会える？のでは？

ガチャでどんだけ課金しても引けなかった生紬さんに会えるのでは？？どうしよう今からもう口のにやけがとまらないどうしよう。

急なオタク的思考が止まらず口角は上がる一方だ。するとそこに

「うわ、なんで１人でそんなに笑ってんですか。」

と背後から綴君が現れた。

『あ、皆木さん。服ありがとうございます。』

「しかもあんた！髪の毛乾かしてないじゃないですか！」

『なんかドライヤ―無かったんですよ。だからもういいいやって。』

「だめです、風邪ひきますよ。ドライヤーなら、ちゃんとあるんでこっち来てください。」