私に彼氏が出来ない理由

大好きなヌナ -HS ページ8

俺は、ヌナが大好きだ。


もちろんヒョンや弟達も大好きだけど。


男7人に対して女の子1人という偏りすぎた兄妹構造で、それに悩んだことも何度もあるはずなのに、ヌナはいつも俺たち弟達にとびきりの笑顔を見せてくれる。



好きなタイプはどんな人ですかって聞かれたら、俺は絶対ヌナみたいな人って答える自信がある。



昼休みも、部活の友達と遊んでいたら2階の教室に居るヌナに会って。



友達の誰かがヌナのことを 美人！ って言うから少し嫉妬しちゃって、｢ ヌナは渡さない！ ｣ なんて言ったら ヌナのこと大好きだなー！ てバカにされてるのか分からないけど笑われて。



帰り道、部活の友達と別れて1人になり昼休みの自分の発言を思い出し少し恥ずかしくなる。



｢ あれ、ホソク？ ｣



家まであと100m、といったところで後ろから話しかけられ後ろを振り向くと、


HS｢ ナムジュン！ ｣


バイト帰りで制服姿のナムジュンが居た。



NJ｢ 部活お疲れ様 ｣

HS｢ ナムジュンもバイトお疲れ様 ｣



2人で横並びで歩き出す。



HS｢ ヌナ、ユンギヒョンに怒られなかったかな ｣

今朝ユンギヒョンを置いて学校に行こうと言ったヌナにユンギヒョンは多分怒ったはずだ。

……というか、それに同意した俺達もだけど。


NJ｢ 大丈夫だろ、口喧嘩よくするけどなんだかんだいつも一緒にいるし ｣


Aヌナとユンギヒョンは1番喧嘩が多い兄妹だけど、なんだかんだヌナはユンギヒョンのこと信頼してるし、ユンギヒョンはあんな口調だけど実はヌナに凄く甘いし、お互いツンデレなのかな、って思うことがしばしば。



ヌナは俺達のことを可愛がってくれるけど、あんな言い合いも信頼してるみたいで羨ましくも思える。



『 ヌナを頼ってね！ 』



ヌナがよく俺達に言う言葉。

でも、俺達もヌナに頼って欲しいんだよ。




口調はあれでも、なんだかんだ頼られてるユンギヒョンがちょっと羨ましかったり。



HS｢ そうだな、あ〜お腹減った！早く入ろ！ ｣



いつの間にか家の前に着き、2人で玄関の扉を開ける。





｢ ｢ ただいま！ ｣ ｣









騒がしくも楽しい時間の、始まり。











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