絶対に負けないから、待ってて。【佐藤流司】 (ページ42)

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幸せ者です。ページ42

｢蓮見？｣

『あ、流司。どうぞ～』

流司が病室に入ってくる。すると峻也くんが、

｢蓮美ちゃん！お大事に！あっ、ごゆっくり～!!｣

と笑顔でそのまま慌てて出ていった。なんでだろう？

｢……もう、起きてて平気なの？｣

『うん、あとは経過を見るだけだから』

｢なら、良かったけど｣

あれ、態度素っ気ない。なんでだ？

｢……峻也と、何話してたの？｣

『え？なんでもない話』

｢……妬ける。俺だって蓮美と話したいのに。俺彼氏だし｣

『なっ……』

彼氏、という言葉に反応して一気に体が熱くなる。

『………私だって流司に会いたかったよ？手術終わったらすぐにでも話したかったけど！』

｢……嬉しい｣

流司は、私の体に負担をかけまいとしているのか、優しく抱き締めてくれた。

｢本当に起きてていいの？手術したばかりだし……｣

『平気だよ？胸骨バンドしてれば大丈夫』

｢なら良かったけど……｣

私は幸せだなあ、気遣ってくれる彼氏がいて。