絶対に負けないから、待ってて。【佐藤流司】 (ページ36)

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夢じゃないよページ36

｢蓮美、ずっと前から好きだった。俺と付き合って下さい｣

『……………………………………え』

思考が停止する。え？好き？流司が、私を？付き合ってほしい？私に？

『………うっ……』

｢あ、泣いちゃった｣

嬉しくて、涙が溢れ出す。ずっと望んでいたけれど、叶わないのだと諦めていたこと。

『嘘じゃ、ないよね……？好きだっ、て……付き合える、なんて……！』

涙は止まらず、しゃくり上げる。流司はそっと抱き締めてくれる。

｢嘘じゃないよ。蓮美のことが好き。初めて会ったときからね。付き合ってほしいから……｣

これは夢じゃない。現実なんだ。望んでいたんだから……。

｢手術の日までには、伝えたかったから｣

『うんっ……！伝ええくれて、ありがとう』

｢蓮美、返事は？告白の｣

私は流司を抱きしめ返して、

『こんな、私ですが……こちらこそ……！』

やっと、願っていたことが現実になった。

ああ、幸せだな。