絶対に負けないから、待ってて。【佐藤流司】 (ページ34)

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同じ舞台に立つページ34

｢どうするの？受けるの？｣

『やります！やらせて下さい！！というか手術終わって退院したらすぐにでも復帰するために努力します！！』

美和子さんの手を両手で包み、力説する。

｢あなたなら引き受けてくれると思ってたわ。じゃあ、流司にも……｣

『美和子さん、待った！』

美和子さんがあっけに取られた顔をした。

『流司には……私から伝えます。審神者として同じ舞台に立つ……いえ、それ相応の努力をすると！』

｢……わかったわ。あ、これお見舞ね｣

美和子さんは微笑み、お見舞であるタオルのセットを置いた。

『ありがとうございます……すごい助かります……！』

土下座する勢いで頭を下げた。

『いやぁ……美和子さんには本当に……』

｢それは違うわ、あなたが続けてきたからこその結果だから。私は何もしてないわよ？｣

『美和子さん……』

美和子さんはそっと立つ。

｢手術、成功することを祈ってるわ。お大事にね｣

『ありがとうございます』

鉄の女、美和子さん……！！！

美和子さんが出た後、私は嬉しさで顔が綻んでいる。

『流司には、いつ伝えようかな……ふふっ』

また、同じ舞台に立てる。これ程嬉しいことなんてない。