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決まったよ。 ページ29
『……はあ』
さっきまで、手術の執刀医の先生を話をしていた。他でもない、手術のことである。
日にちが、決まった。
『………失敗したら、引退……』
その可能性も少なからずあるという。不安しかない。でも、信じるしかないんだ。
「きっとうまくいく」という流司の言葉を信じるんだ……。
「蓮美、入るよ?」
『あ、はーい』
「蓮美、どう?調子は」
『もう大丈夫。あとは手術だけだし』
「なら良かった」
それきり、会話が途絶えた。いつもなら楽しく話すのに。だから私は……。
『あ、あのね!』
「ん?なに?」
『手術、日にち決まったよ』
「え?いつになったの?」
『二十日。その日の午前中』
「そっか、無事に終わるといいね」
『うん』
流司は目を合わせようとしない。どうしたんだろう?
『流司、今日どうしたの?なんか変』
「気のせいだよ」
『ふうん……』
なんか怪しい。まあ、言及はしないけど。本人もされたくないだろうし……。
その日は気まずかった。
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作者名:よなっち | 作成日時:2016年12月29日 8時