恋心 ページ28
流司side
「流司なにニヤついてるの?」
「別にニヤついてないけど」
お見舞から二日後、涼とご飯を食べに来ていた。
「あ、それ蓮美ちゃん?」
見られたか。白状しよう。
「うん一昨日の。一緒に撮ろうって言うから」
「蓮美ちゃん鼻赤くない?」
「……気のせいじゃない?」
「ていうか、流司は蓮美ちゃんといると楽しそうだね。蓮美ちゃんのことどう思ってるのさ?」
「え?特に親しい女友達」
「好き、なんじゃない?」
涼からの言葉。あっけにとられた。
「え?いや、は!?」
「トライアルの大千秋楽。蓮美ちゃん見に来てたじゃん。すごい嬉しそうにしてたじゃん?清光の格好で写真撮ってたじゃん?好きなんじゃないの?ほら、白状!!」
「な、な、な……」
涼はビシッと指を差す。
「………好きだよ?蓮美のこと。初めて会ったときから、ずっと」
「やっぱりね。皆いつ好きって言うんだろうって思ってたし」
「いや、なかなか言えなくて……」
「今度お見舞行ったとき言いなよ。もう十四日だしもうすぐクリスマスだし」
「……そうする。蓮美に告白する」
いつになるだろう。想いを伝えるのは。
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作者名:よなっち | 作成日時:2016年12月29日 8時