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やっぱり ページ21
流司side
あれから五日後。Twitterも更新された。
肺炎は回復に向かい、次は心臓疾患の手術を受けるという。最新の投稿には写真が一枚添付されており、写っている蓮美は微笑んでいる。
俺には、無理をしているように見えた。
「……もう一回、行こう」
あの日以来、お見舞には行けていない。
あの写真の微笑みが、苦しそうに見えた。だからこそ、もう一度会って、今度こそ……。
病院に行き、蓮美に会おう……としたら。
「……きみが、『流司』さん。か?」
振り返ると、見知らぬ男性がいた。俺より年上だろう。
「はい、そうですけど……」
「いきなりすまない。きみは三条蓮美を知っているか?」
「はい、というか……友人です」
「そうか……話があるんだけど、いいか?」
「? はい」
俺はそのひとに導かれるまま、付いていった。
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作者名:よなっち | 作成日時:2016年12月29日 8時