暁 6 ページ8
ジェ「ああ。知っているよ。」
A「ヨナはどこに??」
ジェ「うーん。もうそろそろ阿波を出るところじゃないかな。」
ジェ「どうやら四龍の力を借りに旅をしているようだよ。」
A「四龍の力...。」
A「あ、もしかしてジェハさんは四龍なんですか?」
ジェ「そうだよ。僕は緑龍なのさ。」
A「じゃあ、ヨナはジェハさんを探しに阿波に来たってことですね。」
A「今ヨナと一緒にいないってことは、あなたは断ったんですか?」
ジェ「最初はね。なんか、あの子を見ていたら放っておけなくなってしまってね。一緒に旅をすることにしたよ。」
A「そうなんですね。」
ジェ「Aちゃんはヨナちゃんとどんな繋がりを持っているんだい?」
A「私は...ヨナの姉なんです。」
ジェ「なるほど。ヨナちゃんのお姉さんか。その赤髪が何よりの証拠だね。」
ジェ「ずっとヨナちゃんを探しているんだよね?」
A「はい。幼い頃から離れてしまったので記憶は曖昧なんです。けど、やっぱり会いたくて。あの子が今どうなっているか、寂しい思いをしていないかって...。」
ジェ「ヨナちゃんには護衛が何人か着いているし今までもずっと守られてきたんじゃないかな。」
A「護衛...。もしかして城の、、」
いや、今ここで姫だということをばらしてはいけない気がする。
もし仮にこの人が役人だったりしたら...。ヨナの身が危険に晒されるわ。
A「ジェハさん。色々教えてくれてありがとうございました。私もそろそろ行きますね。」
ジェ「彼女に会いに行かなくていいのかい?」
A「ちょっと調べたい事が出来たので。あ、あと、ヨナには私にあったこと言わないで貰えますか?」
ジェ「分かったよ。それじゃあ、また会える日を楽しみにしているよ。Aちゃん。」
そう言うとジェハさんは右脚で思いっきり地面を蹴り一瞬で空へと消えてしまった。
A「あれが...緑龍の力...。」
ギガン船長達と別れ、とぼとぼと歩くヨナ達...
ユ「ヨナ...。」
ユ「もう泣きやんで。」
キ「ぞなだも泣いておるぞユン...。」
ハ「1番泣いてんのはてめーだ白蛇。」
ヨ「だって...ジェハとも結局お別れ出来なくて......。」
キ「ジェハ?彼は仲間になったのではないのですか?」
ヨ「...え?」
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作者名:月夜 | 作成日時:2018年9月4日 21時