暁 3 ページ4
こうして私は彼と別れ、海沿いへと歩き出した。
A｢ここは海が綺麗だと聞いているけれどどれほど綺麗なのかしら。｣
A｢あ、見えてきた。｣
A｢あれは...赤髪...？と、もう1人のなんか黒髪の男かしら。｣
私の目の先には赤い髪の小さな女の子と黒髪の男がいた。
まさかね...
...でももし、あの子だったらどうしよう。
今会いに行かないともう一生会えないかもしれない。
そんなこんな考えていたら2人の姿は無くなっていた。
よし...こうなったら行くしかない。一か八か。違ったらまた探せばいい。
A｢あの二人も海の方に向かって行ったからもしかしたら会えるかもしれないわね。｣
私はさっきよりも早足で2人のあとを追うように歩いた。
その頃スウォンは、ジュド将軍達のもとに到着した。
ス｢お待たせしました。ジュド将軍。｣
ジュ｢ほう。意外と早かったな。｣
ジュ｢日暮れまで帰られぬかと思いましたよ。｣
ス｢やだな。いじわる言わないで下さいよ。｣
ジュ｢あなたには遊んでいる暇など欠片もないはず。｣
ジュ｢なんのために即位を急いだかお忘れか。｣
ス｢...いいえ。忘れたことなど。｣
護衛1｢しっかし、陛下が女遊びなんて珍しいですよ。｣
護衛２｢場内の女だって誰1人見向きもなさらないのに。｣
護衛1｢そんなにいい女だったんですか？｣
護衛は少し楽しげに聞く。
ス｢そうですね...とても忘がたいひと、です。｣
護衛２｢へぇー。｣
護衛1｢陛下がお気に召すような方だったら、顔拝んどけば良かったなぁ。｣
ス｢それより先を急ぎましょう。｣
ス｢ここの人々は自ら立ち上がる道を見つけた。｣
ス｢これから強くなりますよ。この町は。｣
スウォン馬に乗り外套を被った。
ジュ｢次はどちらへ？｣
ス｢まずは地の部族長、イ・グンテ将軍に会わなくては。｣
ス｢地心の都へ！｣
ヨ｢キジャ｣
ヨ｢キジャ！起きて起きて。いつまで寝てるの。｣
ヨナは思いっきり机を揺らしてキジャを起こそうとしていた。
キ｢は、はいっ！がんばりますー。｣
ヨ｢あはは。キジャ変な顔ー。｣
キ｢あ...。｣
キ｢姫様、お元気ですね。｣
ヨ｢もちろん。元気元気。｣
キ｢あ、姫様そちらはっ、｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月夜 | 作成日時：2018年9月4日 21時
