暁 2 ページ3
ジュ「あなたがどこの女と遊ぼうが勝手ですよ!!」
ジュ「しかし、お忍びの偵察中にする事ですか!?」
護衛1「将軍!声が大きいですよ。」
護衛2「落ち着いて。」
ス「わ、分かりました。分かりました。」
ス「この人とはちゃんとお別れしますから。向こうで待っていてください。」
ジュ「早くしてくださいよ。」
そう言って、どこかへ向かって歩き始めた。
ジュド将軍達を眺めながらスウォンは口を開いた。
ス「...私を...殺したいですか?」
ヨ「......。」
ス「当然ですね。」
ス「...でも、まだ死ぬ訳には行かないんです。」
ス「私には、まだやるべき事があるから。」
スウォンは外套の中からヨナを開放した。
ス「さよなら。」
ス「ヨナ。」
そして彼は風のように去っていった。
その頃...
私は阿波に来ている。最近、赤髪の女が現れたと風の噂で聞いたからだ。
もしかしたら、いるのかもしれない。
私の妹が。この地に。
それにしても朝方に来てしまったからか、町は静まりかえっている。
とりあえず、適当に散策でもしようかな。海もある事だし。朝市とかあるかもしれない。
私は海沿いへ向かう事にした。
しばらく歩いていると、外套を着ている1人の人が見えた。
見るからにこの町の人ではないけど、何か情報を知っているかもしれないと思い、話しかける事にした。
A「あの、ちょっとよろしいですか?」
ス「なんでしょうか?」
目を合わせた瞬間私はその人に何かを感じた。どこかで会ったことがあるような...。
A「あなたは旅のお方ですか?」
ス「そうですが、どうかされましたか?」
A「少し迷ってしまって、道が分かるようでしたらお教え願いたいのですが。」
ス「すみません。私もあまりよく知らなくて。しかし、女性1人では朝方といえど、危くはないですか?」
ス「護衛はいないのですか?」
A「いえ、私はずっと1人で旅をしてきていますので。護身術くらいは心得ていますよ。」
A「そちらも1人で居ては危なくはないですか?あなたのその身なりからして一般人とは考えがたいですしね。」
彼の外套の隙間から高価な衣服が見えたのだ。
A「それでは。呼び止めてしまって申し訳なかったです。」
ス「いえ、あなたの方こそ。お気を付けて。」
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作者名:月夜 | 作成日時:2018年9月4日 21時