暁 9 ページ11
キ「なっ///」
ジェ「彼女をその腕で思いっきり抱きしめたいと思わない?」
キ「きゃーーーーっ!」
あからさまに照れ始め気持ちがダダ漏れなキジャ。
ユ「キジャの腕で思いっきりやったらヨナの背骨ぽっきりだよ。」
キ「私はそんな姫様に邪な想いなど...!」
ジェ「全くないと言いきれる?」
キ「当たり前だ。姫様は四龍の主たる尊き御方。そのような邪念は罪だ!!」
ジェ「龍だって能力がなければただの人間だよ。ヨナちゃんも勿論ただの人間だ。恋をする事を誰が止められる?」
ユ「もっともらしい事言ってるけど、ホレ薬使おうとしてる時点で外道だよね。」
ユンくんの的確な突っ込みが入るがなかなかひるまないのがジェハである。
ジェ「こんなの退屈しのぎの玩具だろ。ハクが要るならあげるけど。」
ハ「ばーーか。てめーと一緒にすんな。」
ユ「成分が分からないから人に飲ませちゃダメだよ。」
ジェ「じゃ、毒味しようか。」
ユ「えっ。」
ジェハが白龍の鱗をなんのためらいもなく舐めた。
ジェ「んーー...。甘くて、砂糖菓子みたい。」
ユ「ど...どう?」
ジェ「......。」
ジェ「別にどってことないね。商人のいたずら...うっ。」
ジェ「ぐあ......っ。」
当然唸ったかと思うとジェハはその場に倒れ込んでしまった。
ユ「ジェハ!」
キ「やはり毒か?!」
キ「ジェハ!気をしっかり持て!今ユンが解毒剤を...。」
ジェハはすぐに目を開けたがその瞬間...
キ「ジェハ。大丈...。」
ジェ「僕の嫌いなもの。」
ジェハの手がキジャの白い肌へと伸びていく。
キ「は?」
ジェ「掟。」
キ「なに?」
ジェ「鎖。」
キ「おい。」
ジェ「四龍。」
ジェ「だから君も、嫌いなはずなのに。」
ジェ「なぜかな。君の存在は。」
ジェ「僕の心をかき乱す。」
キジャを押し倒し首元に顔をうずくめる。
キ「ユン!!ジェハがもう手遅れだ!!」
ユ「大丈夫。割といつも手遅れだから。」
ユ「飲んで一目見た相手が標的っと。」
ハクはヨナに被害がなければどうでも良いので呑気に洗濯を続けていた。
ユ「キジャー。ジェハは今ホレ薬効いてるから。」
キ「何!?」
ユ「テキトー気をつけてねー。」
キ「ちょっと待てー!重いーーっ。」
キ「ええい。やめんか!」
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作者名:月夜 | 作成日時:2018年9月4日 21時