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自作のトプ画、イメ画の追加をいたしました。誰かに承認欲求モンスタァくん描いてもらいたい…強欲
××
「ねぇ玲王、玲王、俺親子丼。どう?」
「いや、ちょっと待て。今ひじきと迷ってるから…」
「え、親子丼の価値低ない?泣くぞ…」
ひじきとハンバーグ四分の一のトレードが成立したところで、ちぇと口を尖らせる。悲しいなぁ、親子丼…と話しかければ、親子丼も少ししょんぼりしたような気がした。きっと気の所為。
ちびちびと一人悲しく親子丼を食べていると、後ろから口論のようなものが聞こえてきた。「ゴコーイってなんだ!?」「そーゆーとこがバカなの!」だか、何だか。不毛な争いに違いない。いそいそと片付けをしていると、ちょん、と服を誰かが引っ張ってきた。
「退避しよ…」
ゲームをやりながら目を擦る。きっと彼は眠たいのだろう。あーはいはい、なんて言って背伸びして撫でてやれば滅多に上げることのない口角を少し、ほんの少しだけ上げていた。
思わず二度見するとそんな表情は嘘だったかのようにスン…となっていた。なんだ気の所為か………。
「ねぇ、盆野」
「何だ?」
「盆野ってさ、何でサッカーやってんの」
「…お?なんかそれ前話さなかった?」
「………………、だってお前あの時、はぐらかしたでしょ。めんどくさいなぁ…」
チームVまでの帰路。そんなことを凪に言われ、盆野は思わず立ち止まった。図星?と眠たそうに目を擦る凪に対して、盆野はどこか気まずそうに目を反らす。
「……べつに、言いたくないんだったら良いよ。そういうの面倒くさいし」
「え、……ぁあぁ、うん」
い、言えね〜〜〜!!
ちっちゃい頃モテモテになりたくてちやほやされたくてなんとなく始めたらいつの間にかなんかこんなことになってました〜、なんて言えない!と盆野は顔を背け、再度歩み始めた凪の背を見て、顔を青くさせる。
さりげなく気を使った凪は、『V』とでかでかと書かれた扉の前で、立ち止まった。
「………じゃあさ、A、俺が何かすげーことしたら理由教えてね。
うぇ、風呂めんどくさい………」
死んでも話せないな…なんて思っているといつもの様子で凪は風呂へ行く準備をちゃくちゃくと進めていく。
「あ、ちょ、待てよ!!」
__いつか、
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飴玉 - 初コメ失礼します、とても面白いです!応援してます! (2023年3月27日 23時) (レス) id: 5daa8eb0a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぎゃつなか | 作者ホームページ:
作成日時:2023年3月20日 19時