ーキム・テヒョンの場合ー ページ1
今日は私の働く職場の隣に少し大きな駐車場があるから、そこでって連絡が来て仕事を終えてそこまでてくてく歩く。
ん……？
今日はオッパ達の黒いワゴン車じゃない。
あれは白…でもスモークバリバリの…まさか。
近づくと、その真っ黒なスモークガラスがすーっと降りて。
TH「よっ！今日もお疲れ」
…テヒョンオッパだ。
テヒョンオッパは、営業部統括で…。
営業部だから、外に出てることが多くて。これも社用車…のはずなんだけど、なんでこんなスモーク…ガラ悪いな。
ただのヤ◯キー車にしか…
TH「何してんの、早く乗って」
色々ぶつぶつ頭の中で考えててぼーっとしてた。
「あ、うん」
助手席に乗り込む。
オッパを上から下まで見ると、スーツ姿でこれはお仕事モードじゃん…
「オッパ、仕事の途中…？」
TH「ん？あー、うん。でも一区切りついたとこだから」
「ふぅん…」
横からオッパを見る。
はぁ…ほんっと…芸術品だなオッパは。
横顔きれー…横だけじゃないけど…はぁ。
TH「なーに見てんの」
前を向いたままだけど、オッパが言う。
「んー？や、ぇと…何にも！」
何だそれ、って笑いながら運転するオッパ。
TH「今日、店出んの？」
「あー、うん…ちょっと今人手があまり充分でないから出れる時はなるべく出てってジミンオッパが」
TH「あー。」
って、短く返事して爪を噛むオッパ。
何か考えてる時のオッパの癖だ。
と、外の景色を眺めていると
「ん、オッパ…？どこ行くの…？」
私の方を見て、ニカっとして。
TH「あれ、気づいちゃった？A、鈍いから分かんないと思ったのに」
「な！何それ！…で？どこ行くの？」
私の方を向いて、ニコッとだけしてまた前を向いて。
こう言う時のオッパって、ほんと何考えてるかちょっと分かんなくて、ワクワクするのもすこーしだけあるけど、怖さも…
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作者名：ユイ
| 作成日時：2023年2月3日 7時
